後悔した１３３ ページ16
あなたside
嬉しくて嬉しくて嬉しくて
俺は飛び上がりたくなる気持ちを抑えながらも
加州に笑いかけた。
あ「謝んな...本当に、ありがとう」
ごしごしと拭われた目元が
痛々しげに赤くなった。
あ「そんな擦ったら赤くなるだろ」
加「ぁ、ごめ..っ」
俺はその手を掴むと、
離さないようにしっかり握った。
その時だ。
大「ちょっと、清光！お前っ！」
今まで黙っていた大和守が
声を張り上げて立ち上がった。
かと思えば、苛立たしげに加州に近づき
大「なに、勝手なことしてるわけ？」
その手をぐいっと引っ張った。
あ「あ、おい！」
慌てて止めに入ろうとするも、
どうやら今の大和守の眼中に俺はないらしく
大「うっさいな、アンタは黙ってて」
突き放されるように、
捨てられるかのように、
俺は強く突き飛ばされた。
あ「い、たっ」
尻と肩に鈍い痛みが広がった。
それは、まさに拒絶が形を為したような
そんな気がして
俺は目頭が熱くなるのを感じた。
加「あ、主！大丈夫？」
加州が俺の方に駆け寄ろうとする。
だがそれを大和守が
許す筈も無いわけで。
大「おいっ、清光！」
一際大きな声が聞こえてきて、
俺は耳を塞ぎたい衝動に駆られた。
加「っ、あぁもう！
鬱陶しいなぁ！俺は！主と
一緒にいたいんだよ!!」
加州が怒りを顕にしながら
言った。
その声は、どこか必死で
すごく..震えていた。
加「安定みたいに、意地ばっか張って
結局なにも出来ないなんて、
俺はやだ!!待ってるなんて無理っ、
離れろなんて無理っ！
嫌いになんてなりたくない！
なれる訳ない！」
ボロボロと大粒の涙が
加州の頬を伝って、落ちる。
加「俺は、安定とは違う。
もう...逃げたりなんかしないから」
あ「加州..」
.
.
.
安「清光ばっか..ず、るいっ」
一瞬、大和守が泣いていた気がした。
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すき - つ、続きをお恵みくだされ、、 (8月11日 0時) (
レス) id: 7b1f7a885b (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - もう、 主さん 凄すぎです！ 涙が止まりません… 続きが出るの楽しみにしてます！ (2022年12月29日 16時) (レス) id: e77f83ec62 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年11月19日 20時) (レス) id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
夏実(プロフ) - 更新停止！！！一気に見て涙と鼻水がアホみたいに止まらないです！！！！めちゃくちゃ好きです！！！！ (2022年8月3日 18時) (レス) @page50 id: eae39e15db (このIDを非表示/違反報告)
ハラミ(プロフ) - 更新の通知見て叫びました泣大学受験お疲れ様です！！更新してくださってほんとに、ほんとに！嬉しいです！待っていてよかった泣無理せず更新してくださると嬉しいです！応援してます！ (2021年8月2日 12時) (レス) id: 3d9ffd1e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん←
| 作成日時：2018年12月20日 22時
