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後悔した6 ページ7

あ「初めてだよ、こんな風に誰かと
一緒になにかやるのって」


燭台切の横で俺は食器を洗っていた。

冷たい水がとても心地よかった。

燭「そっか..」

燭台切が意味ありげに暗い顔をした。

一瞬でその話題については
触れないでおこうと決めた。

折角こうやって関われるようになれたんだ

自分で無下にする様なことはしたくなかった。


あ「そ、そう言えば
燭台切はいつも1人でこうやって片付けているのか?」

きゅっと蛇口を止め、
食器を置いた。

横では変わらず燭台切が
箸を洗っていた。


燭「いや、今日は用事があったみたいだけど
時々歌仙くんが手伝ってくれるんだよ。」

あ「そっか..!」


俺の知らないことばかり。

3年間も同じ屋根の下で生活して
分かったことはとても少なかった。



.



燭「主君がいた時は、毎日厨に来て
「私も洗うわ」って手伝ってくれたなぁ..」

あ「...そっか、母さんが。」


凄く幸せそうに

でも、悲しそうに頬を緩める燭台切の笑顔が


俺の脳裏にこべりついた。

燭「あ、いや...違うんだ!
ごめん!そういう訳じゃ..!」


燭台切が俺の反応に気を遣って
必死に弁解しようとする。

あ「いや、大丈夫。母さんのこと聞けて嬉しいよ」

そう言って俺は笑いかけた。


上手く、笑えてるんだろうか。


燭「本当に、ごめん...」

あ「気にすんな」


それ以上俺はなにも言わなかった。


それどころじゃなかった。

悲しかった。


やっぱり皆の視界に俺は映ってない。

何時までも何時までも
母さんの存在感が皆のなかで
強く、色濃く、残ってるんだ。

今でも、母さんのことを
"主"と呼ぶんだ。




_______まだ母さんを、愛してるから。






.






あ「水、冷たいな」



初めから俺を愛してくれる人なんて
此処には居なかったんだ。

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みりん←(プロフ) - ひまわりさん» そんなっ、そんなことないですッ!!文才は自他ともに認めるミジンコレベルなんで!!!そんなに褒めていただけるなんて...嬉しすぎます(泣)本当にありがとうございます!もう滅茶苦茶頑張ります!!!! (2019年7月26日 10時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 文才の塊ですか!?一つ一つの情景がその都度頭に浮かんできて本当にすごいです!!素晴らしすぎてスクロールするたびにぞくぞくするくらいほんと好きです!応援しています!頑張ってください! (2019年7月26日 2時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!夢主くんが幸せになれるように頑張りますねっ!! (2018年2月6日 23時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ泣きました!夢主君も幸せになって欲しいです… (2018年2月5日 21時) (レス) id: 426404e208 (このIDを非表示/違反報告)
みりん←(プロフ) - love龍さん» ありがとうございます、そう言っていただけてとても嬉しいです!ティッシュ10箱献上致しますね...((はい!後編でも頑張ります! (2017年12月28日 10時) (レス) id: a780c8df64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みりん← | 作成日時:2017年7月21日 20時

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