後悔してるのなら ページ23
相澤side
彼女を食事に誘うのは間違っていただろうか。
下手したら、彼に怒られる…というか始末されそうな気がするのだが。
それでも俺は…
彼女を求めてしまう。
「イレイザー!!」とデカい声で話しかけられる。
マイク…うるさい。
マイク「で。結局あの後どうしたんだよ。千与ちゃんとは良いところまで行ったの？」
相澤「んなわけないだろ。寝言は寝て言え。」
マイク「つまんねぇやつー！」
ミッドナイト「えー、お持ち帰りしたんだからちょっとぐらい何かあったでしょ？」
話に乱入してきたミッドナイト。
揃いも揃ってなんなんだ。
相澤「ただでさえ、彼女を家に招き入れた自体がまずいってのに。彼になんと言われるか…」
ミッドナイト「彼？」
相澤「斎宮先生ですよ。」
ミッドナイト「？？？？？」
その一言で固まってしまった。
やはり、相当まずかっただろうか。
マイク「(面白そうだから、女ってことは話さないでおこ)大丈夫だろ。というか、付き合ってないだろ。二人は。」
ミッドナイト「わ、私もそう思うわよ。」
なんだろうか。この違和感は。
まぁ、気にする必要はないだろう。
マイク「お前は好きなんだろ。彼女の事。」
相澤「一度…自ら手を離したんだ。今更……。許されないだろ。」
だが、俺は彼女の事が好きなのだ。
自分の気持ちが矛盾していて気持ち悪い。
ミッドナイト「確かに許されないかもしれない。けど、後悔してるなら…謝りたいと思ってるなら、逃げるべきじゃないわ。」
相澤「……。」
マイク「そうだぞ。自分で手を離して後悔して、今度は何もしないで後悔するつもりか？」
いいのか？俺は？
彼女の手をとっても?
許してもらいたいなんて思っていない。
だが、謝りたい。
そして聞いてほしい。
俺がどんな気持ちだったのか。
そして知りたい。
お前がどう思っていたのか。
相澤「ちゃんと…向き合うよ。」
ミッドナイト「！！そうそう、それでいいのよ。」
マイク「当たって砕けろ！」
数年を経て、俺はお前と向き合う。
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作者名：マリア | 作成日時：2022年11月15日 18時
