【MHA】拝啓、奪うだけだった私へ【相澤消太】 (ページ3)

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馴染みある顔ページ3

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私は、とある高校の目の前に立っていた。世間的に凄く有名な高校。そう……

雄英高校である。

私は大学を出て高校の教師の免許を取った。しかし、私の歳は25歳。私は訳ありなのだ。

「何、ぼーっと突っ立てるのんだよ。」

『あれ、時雨？』

見慣れた顔が私に話しかけてきた。何故ここに…というか、仕方ないのか。

公安から監視でも頼まれているのだろうか？いゃ、それとも護衛？
まぁ、どうでもいいか。時雨とは仲良いし。

時雨は私の近くに寄ってきて、「よろしく」と微笑みかけてきた。

時雨「僕は此処が二校目。千与は…一年違う学校で研修してたんだよね。」

『そうなの。時雨は大学卒業して直ぐ教師になったんだね。』

時雨「千与はちょっと特殊だからね。」

仕方のないことなのだろう。しかし、私はそれを引きずるつもりはない。ちゃんと就職出来たのだから。

けど、なんで雄英高校？私が来るべきところではない気がする。なんの意図があって公安は……

まぁ、考えても仕方ないか。

私達は校長室へと来ていた。ちゃんと挨拶しないとね。

時雨「失礼します。」

校長室にいたのは…動物だった。いゃ、これなんの動物？校長の個性ってなんだ？

優しい声色。私達は校長に挨拶をする。

校長「鈴木さんには一年生全体の副担任をよろしくするね。」

『はい。』

良かった。担任を持たされたらどうしようかと思っていたが、その心配は消えた。

ほぼ無個性に近い私が、ここでやっていけるかが不安である。

時雨は情報を教えることに。流石と言うべきか。そういう系が得意なのね、時雨。

校長「入学式までまだ先だけど、生徒がいないうちに校内を見とくといいよ。」

『分かりました。』

校長「それじゃあ、よろしくお願いするね。」

時雨と共に校長室を出た。

私はうずうずしていた。そんな私に呆れているのか溜め息を溢す時雨。

時雨「変なことしないでよね。」

『分かってる！』

時雨(ほんと、外見と中身が全然違う。)

広い校舎。最新の警備システム。
私の好奇心が疼き出す。

雄英高校を探索するぞ……！！