膨らむ後悔 ページ19
相澤side
結局俺の家に連れてきてしまった。
後で斎宮先生から俺は殺されるのでは……?
彼の怒る顔が脳裏に浮かんで、ゾッとした。
そっと、千与をベッドに降ろす。
『しら…たま………。』
おはぎとかしらたまとか言っているが、一体何なのだろうか?
愛猫たちが取られたと言っていたから、まさか…猫たちの名前……?
千与らしいと言うべきか。
相澤「千与。」
俺と離れた後、こんなにも成長しているとは思わなかった。
“千与”という名前に相応しい人間へとなって。
千じゃ足りないな。
もっと…数多のものを与えられる人間になれるように。
千与の進む未来に、俺は必要無いだろう。
俺がいる未来など見えない。
お前の隣は彼奴が相応しいよな。
やはり胸が痛む。
俺は後悔しているのか?自分が選んだ選択なのに?
相澤「……俺も寝るか。」
ふと、俺は昔の記憶を思い出す。
相澤(元は千与のために買った物だったしな。)
俺はそっと、彼女の横にぬいぐるみを置いた。
昔の彼女の姿が目の前にいる。
いなくならないでくれ、俺の側から。
俺はお前がす____
相澤「!!」
最悪の目覚めだ。
朝5時。
彼女の為にも朝ご飯でも買いに行くか……
流石に俺と同じ朝食は取らせられない。
そっと、俺は玄関の扉を閉めた。
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作者名:マリア | 作成日時:2022年11月15日 18時