【MHA】拝啓、奪うだけだった私へ【相澤消太】 (ページ14)

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厳しい社会ページ14

‥

私は時雨の個性である停止を借りた。

それを確認した時雨は黒の手袋を着け、オーラを変える。

時雨「行こうか。」

私は停止を使う。

ここに居る人達が止まる。

時雨「やっぱり、千与に個性渡すと倍増するわね……」

『とりあえず、まずは…全員の個性を取る。』

時雨「そうだね。大丈夫？」

『うん。』

敵全体の個性を頂いていく。

流石に異形型とかは無理だけど。

『私、本当にこんなことしちゃって良かったの？』

時雨「うん。生徒たちを守ればプロヒーローへの推薦内容の一つになるしね。これで、僕の株も上がればいいんだけど。」

『え？時雨は十分……』

時雨「あの馬鹿鳥が最近活躍しまくっててさ！！彼奴より僕の方が歳上だっていうのに！！！」

時雨がキレた。

相変わらず仲が悪い…というか、一方的に時雨がライバル視してるだけなのか……

公安って厳しいなぁ……

時雨「ここで、千与を立派なヒーローに出来れば！彼奴を見返せるかもしれないだろ？」

めっちゃキラキラした目で見られるが、私へのプレッシャー……

期待の眼差しを向ける時雨を無視し、一番ヤバそうな奴らの前へと来る。

個性を頂いて……

『！！一番やばい個性はこれか…』

時雨「なんだコイツ？で、個性は？」

『破壊する個性。使い方を間違えたら…やばいよ。』

で、両脇にいるこの変なやつ。

これは人じゃない。

時雨「とりあえず、既に公安には連絡いれたから。まぁ、何故だか電波がおかしかったけど。」

『え、それ…送れてるの……？』

時雨「電波が遮断されてる時用の連絡手段ぐらいあるよ……」

公安が直ぐに警察等と連携して、来てくれるといいが……

しかし、何故雄英高校にヴィランなんか……

相澤「おい、どういうことだ。」

私達は声の主を見る。

な…んで……。止めてるはずなのに、なんで動いているの？

時雨「流石に増大とはいえ、緩々なこともあるか……。自分の個性じゃないもんな……」

相澤「お前、やっぱり公安の人間だったか。」

時雨「話も聞かれていたか……。」

相澤「確かに体は動かなかったが、意識はあった。」

これは色々まずいのでは？

ということは、ヴィラン達にも意識があって……且つ、先生みたいに動き出したり……

「返せよ。」

相澤「危ない！！」

私に、影がかかる。