孤独。【チェンソーマン】

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早川side


俺の頬にAの手が触れる

温度は感じない



『アキが呪いの悪魔を使って死ぬぐらいなら私の手でアキを殺してあげる

　でもアキは私の大事な人だから死んでほしくない
　
　…アキが今刀使うなら今ここでデンジを殺す。あの悪魔に食べさせる』

早「でもそうしたらお前も公安に殺されるぞ」

『別にいいよ？だってアキの為にデンジを殺したんだもん
　アキを守って死ねるなんて、こんないい死に方ないよ

　それに悪魔は死んでもまたこの地に蘇る。その時は私が私じゃなくなってるからアキが私を殺してね。私はアキだけに殺されたいからね

　…あ、あとアキが死んだら私も死ぬからね

　死ぬまでずーっと私と一緒だよ？良かったねぇ』


青白い頬を赤く染めて俺の胸に頭を預けたAの表情は、笑顔


こいつは、重い
俺に対して途轍もなく、重い
今までずっと独りで生きてきた反動なのか知らないが、俺に対しての執着が酷い

俺のためだといって、普段は殺そうとしない人間も一度だけ殺そうとしたことがある



―――『ねぇアキ…こいつ、アキの事傷つけたから殺すね？』



俺のことが途轍もなく嫌いな人が居たらしく、そいつは俺を嵌めて悪魔に食べさせようとした

Aは、知らない間に俺にずっと着いてきていた

地面からAが出てきてそいつに素手で襲いかかろうとしたのを俺が止めた

なんとか殺しはしなかったが、ソイツは公安を辞めて民間に行った


それ以来、あんな事は一度も起きてないが極偶にこうなる


姫「愛されてんね〜」

早「重いですよ」


本当、重い

だけど、嫌ではない

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