孤独。【チェンソーマン】 (ページ26)

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部屋に戻ると姫ちゃんが煙草を吸っていた

早「姫野先輩…煙草残ってます？」

姫「残念！これ最後の一本！」

早「じゃ、それ下さいよ」

姫「え〜しょうがないな〜」

姫ちゃんはそう言いながら自分の吸っていた煙草をアキの口に入れた

『あ！間接キス！姫ちゃんずるい！アキ！私も吸いたい！！』

姫「え〜！Aちゃんはダメだよ〜！まだ二十歳じゃないでしょ〜！？」

『私、悪魔だから関係ない』

姫「あ、そっか」

『だからアキ、それ頂戴』

早「ダメだ」

悲しい

早「悪いニュースがある

　俺たちが殺した悪魔がいたろ…」

パ「ワシが殺したヤツじゃな！」

早「そいつがどんどん大きくなってる…」

『凄い気持ち悪かった。見る？』

そしてやってきた廊下

なんかさっきよりさらに大きくなった気がする

パ「確かにワシが殺したハズじゃが…」

姫「ホテルから出られない…見たこともない形状…こりゃ何の悪魔だ？」

〘人間。人間達よ。愚かな人間達よ。私は契約を交渉する〙

デ「喋った！」

早「契約だと…？」

〘そこのデンジという人間を私に食わせろ。そいつの死体でもいい…私に食わせろ。

　そうしたら他のデビルハンターは全員無事に外に帰す。無事に帰す…契約しろ〙

デンジが目的なのか、と思っていた時だった

包丁をもったコベニちゃんがデンジに襲いかかった

そして、包丁をアキが蹴飛ばし、コベニちゃんを姫ちゃんが鳩尾を殴って気絶させた

うるさい悪魔をアキが狐でなんとかしようとしたが狐は来ない
姫ちゃんがゴーストを使って悪魔の体を抉ると逆にでっかくなった

〘無駄だ…これは私の本体ではない。ここに私の心臓はない。ここは胃の中…

　私の弱点は８階にはない。私と契約する以外生きては帰れない〙

『…胃の中？』

内臓は、体の一部

なら私が触れればなんとかなるんじゃないか？

『皆離れて』

手袋を外し、壁に近づく

手のひら全体を壁にくっつけた
壁の冷たい温度と少しザラザラした感触が手に伝わる

〘私に触るなぁぁ！！！〙

『おわっ！？』

肉塊から腕らしきものが伸びてきて私に一直線
それをなんとかバク転で避けると当然壁からも手が離れる

手が離れた事を確認した悪魔はまた大人しくなった

早「大丈夫か！？」

『うん、岸辺の指導のお陰』

手袋を嵌め直しなおす

『ねぇ、これどーすんの？』

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