孤独。【チェンソーマン】 (ページ12)

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『ご飯に毒入れたり、何回も刺してきたり？…まぁ、悪魔だったから死ななかったけど』

吉「ふぅん」

コッ…！コイツッ…！
”ふぅん”って…！！

”ふぅん”で終わらせッ…！！

吉「魔人って聞いたから、もっと凄いのが来ると思ってたけど…見た目人間と変わらないね」

『なにそれ、嫌味？』

吉「”とてもかわいいね”って意味」

岸「吉田、魔人誑すな」

誑しだ、女誑し

恐ろしい

『あんたに褒められたって嬉しくないもん』

吉「もしかしてツンデレ？」

『違う』

首をこてん、と傾けてこちらを見てくる吉田ヒロフミの顔はなかなかに整っている
まぁ、私はどうも思わないけど

岸「もうそろそろ着くから降りる準備しろ」

そうして着いた先は、昨日と同じ場所

一応サングラスは持ってきてはいるが、体術をやるというならば外したほうが良いかもしれない

岸「俺は運転中に考えた

　いちいち体術を光に慣らすのを分けていたら時間が勿体ねぇ
　そもそも、悪魔はまってはくれねぇ

　だから、同時進行でする」

『は？』

岸「太陽の光の下で体術。勿論、昨日みてぇにぶっ倒れられたら俺が困るから休憩は取る」

吉「え？なになに、Aちゃん太陽苦手なの？」

『明るい所自体無理。頭痛くなる』

吉「えー。そうなんだ〜。かわいそ」

思ってなさそう

岸「ホラ、さっさとやれ。悪魔は使うな、素の力だ」

そう良い岸辺は木陰で酒を呑んだ

また吐いてやろうかな

吉「女の子殴るなんて心が痛むな〜」

『思ってなさそう』

吉「思ってるよ」

―――
――
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開始から１５分

吉「中々いい動きするね、やっぱ魔人だから？」

『さぁ。何でだろう』

互いに、蹴っては蹴り返し、殴っては殴り返しを繰り返していた

吉「でもやっぱり、段々動きが鈍くなってきてるよ？」

分かってる
さっきから体が思うように動かない

目が回る

岸「一旦休め」

手を引かれて木陰に引き込まれる

岸「水飲め」

冷たいペットボトルを渡され、一気に飲み干す

昨日よりはマシだが、頭が痛いのは変わらない

吉「…大丈夫？横になったほうがいいんじゃない？」

それだ

ぐでぇ、と地面に寝そべる

吉「本当に太陽無理なんだね。なんで？」

『知っていたら苦労しないよ』

吉「確かに」

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