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彼の名前だろうか。

声のした方を振り向くと
彼はバッと手を勢く後ろに隠した







「…そ、ソヒョン…」








そこに立っていたのは、この前挨拶した金髪の彼女だった。


あぁ、そうか。彼女の彼氏はこの人だったのか。









すると女の人が私の顔を睨んで
ぐっと拳を握る。

無言でズンズンとこちらに向かってくる。



え、なに怖い









「テヒョン!!何で迎えに来ないでこの人と話してるの!?」









私を指を指しながら、声荒らげる金髪美女。


もしかしてこれ修羅場なんじゃ……。


それに対してテヒョンと言う人は
苦い表情を浮かべている。








「違うよ、ただ挨拶…」



「言い訳なんて聞きたくない!」








パシッ









と鋭い音が廊下に響く。









「さようなら」









ヒールをわざと鳴らして
振り返りもせず階段を降りていく金髪の女の人。



















「いって…」






静まり返った廊下に小さい声が隣からもれた。


チラッと彼を見ると、片手で頬を押さえながら痛そうに顔を歪ませている。









『え、血…!?!血、出てます!』







彼の頬の切り傷から流れる細い赤い線を見て
焦り始める







『しょ、消毒しないと…』







男の人に『ここで待っていてください』と一言言って部屋の奥に入る。


救急箱を取り出し
玄関に戻ると



男の人は、こちらに背中を向け床に腰をかけていた。









『あの、大丈夫ですか』








ちらっと横から顔除くと








「っ、あいつ爪伸ばしすぎなんだよ…」







愚痴を零している彼に
苦笑いをこぼす。







『痛かったら言ってください』







一言断って消毒液が染み込んだガーゼを

彼の傷口に軽く押し当てる。



「っ、」と吐息を一つ漏らしたが

その後は特に痛がる様子をなかったので




絆創膏を取り出し、彼の頬に貼り付けた。





『あの、すみません…私が挨拶するタイミング間違えてこんなこと…』




「あーー!!!!」






突然声をあげた彼にビクっと肩が跳ねる。

何だいきなりと内心ビクビクしていると

パチッと目が合った。






「さっきの子、結構お気に入りだったんだけど」







彼の言葉に
正直に『すみません…』と頭下げる。



それを見て

彼は鼻で笑うと









するりと指を絡ませてきた。









「俺、結構君タイプなんだよね」

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設定タグ:BTS , テヒョン/V , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - タピオカさん» アイディアありがとうございます!最近作成しようか迷っていた所でした…。時間があれば是非!ありがとうございます! (2018年3月2日 23時) (レス) id: 0ded4c7b3a (このIDを非表示/違反報告)
v love - 現実になったらいいのに笑 (2018年2月18日 1時) (レス) id: a9472cffab (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみ待っております^^ (2018年2月15日 11時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
R - 更新待ってました!!(>_<)これからも頑張ってください!応援してます!! (2018年1月27日 1時) (レス) id: ba2a671ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - やばぱり最高!!!!! (2017年11月26日 22時) (レス) id: 9a28dc2523 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒロ | 作成日時:2017年8月23日 21時

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