八二 ページ32
「…眠い」
そろそろあがらねぇと、危ないな。と思って風呂から立ち上がったとき誰かが入ってきて、咄嗟に風呂に浸かった。
誰かわかんねぇけど、顔見られたらヤバイんだよ。
一応、女ってことになってるから。
「暑い…」
それから、どれくらい経ったかいつのまにか意識を手放していた。
目が覚めると布団の中にいた。一瞬全部夢だったかと思ったが違った。頭に冷たい手拭いが置かれていて、信長が背を向けて刀の手入れをしていた。
俺、殺されるんじゃね。
そーっと、布団の中に潜った。
「A」
「…ぁい。すみません、許して下さい」
「…また発作か」
ずっげぇ、怖いんだけど…。
「え、えっと…」
「死ぬのか聞いてるんだ」
心配なのか…？いや、いっつもそんなことないか。信長は目の前で人が死ぬのに慣れている。
そもそも、俺だけで折れる奴じゃないと思う。
「死ぬって、違うって心臓はそりゃ悪いけど…、動けるよ」
額の手拭いを取り、起き上がった。
信長が振り向いたと思ったら、俺のことを今までないほど強く抱き締めた。
若干苦しいが、今は黙っておく。
「…弱虫、俺を知らない方がよかったかもな」
「考えられん」
「俺、簡単に死なねーよ。信長も死なせねーから」
歴史を変えても、変わらなくても独りで死なせない。
「仕方ねぇから、俺の全部やるよ。
ただし、条件だ。独りで死ぬな、地獄も連れてけよ」
「強欲だ」
「そうだな。
…言っとくけど、今日は流石に無理だからな。
なんか当たってるけど」
「話が違う」
「…俺知らね」
自分でもこの夜の会話は未だに意味がわからない。
多分、俺と信長は互いに依存している。
俺は、死ぬかもしれない身体を信長に預けて安心させたかったんだと思う。
…いや、どうだろう。分からない。
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大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» いえ！こちらこそありがとうございます。10月始めまでには公開出来るように頑張ります！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大手裏剣さん» あ”あ”あ”(( レスありがとうございます!! 続編、楽しみにしてます^^ 体に気をつけて頑張ってください!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» おわわ！！めっちゃ嬉しいです！私も信長様好きです。惚れました。恐らく、近頃続編が公開出来ると思います！楽しみにして下さると嬉しいです！！ (2019年9月26日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 一気読みしました!! オリジナルBL読むの初めてだったんですが……………。 どちゃくそ好みでした(( いや、信長様イケメンすぎか。惚れるわ。更新頑張ってください!! 応援しています^^ (2019年9月26日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月希さん» 出来れば…私のボードでお願いします。リクエストはお受けしますよ。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大手裏剣
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2018年9月14日 21時
