【短編集】上弦＋αには妹弟がいるようです

　* ページ43

+
　
　
　
　
　
　

　
紅「それでは行きましょうか〜」



　
　
　
　 思いっきり作り笑顔を浮かべる紅葉｡


　目が全く笑っていない。



　
　
椿「.........参」




　
　
猗「.........弐」






　
紅「.........壱！」




　
　
　
　紅葉によって戸が破壊された瞬間｡




　
　
　





　
　



　
楓「鬼血術 天花乱咲」







　




　



　声とともに一面の雪が視界を遮った。








楓「はいはい皆さん落ち着いて下さい」









　雪が消えて視界が晴れると,そこには銀水色の扇を手にした楓の姿があった｡




　






　



猗「楓､何故止める。お前も童磨に迷惑をかけられまくっているだろう?」





楓「そうですね。なので皆さんのお気持ちはもう本当に痛い程分かります。しかしそれはそれ､これはこれ。


　この面子なら兄様の頸は容易く斬る事ができます......しかしこれは完全なる私恨､ひいては序列の乱れ。無惨さんたちがだまっていないでしょう。


　故に今回は......いえ､今回も誠に申し訳ありませんがお引き取り下さい」






　 扇を閉じて頭を下げる楓｡





　紅葉たちは顔を見合せてため息をつき､渋々.....本当に渋々といった様子で引き下がった。









　無限城では､このやりとりが毎月行われている。
　




　






　
童「おやおや皆揃って楽しそうだなぁ!何してるの？」


　
　
楓「兄様､色々と大変なことになるので今は引っ込んで下さい」




童「最近､楓も少し冷たくなったよなぁ..........」








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



　 あけましておめでとうございます!



　大晦日に風邪を拗らして寝込んでいた作者その1こと､このはです!


おかしいですね、莫迦は風邪をひかないハズ.....


もしかして私って莫迦じゃな((殴






　そんな雑談は置いときまして､鬼血術解説コーナー!









　
　 『天花乱咲』


　使用者 楓



　雪状にした自らの血を操り､視界と同時に体温も奪う。

雪に触れた部分から凍傷を起こし､その体温で溶けた雪が体内に染み込んでじわじわと命を奪っていく､本当は怖い技。


　今回は半分人間である椿ちゃんが居たので､楓くんは雪が当たらないように扇でコントロールしてました。



　 -----




　 妹弟コソコソ噂話〜!


　なんと、“天花”も仏教用語でした。




天花.....天上界に咲くという霊妙な花。

　 また、雪のこと。
　

逆・柱稽古→←童磨撲滅委員会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す