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176.一部 ページ48

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居酒屋の片隅。ぽつりぽつりと





4年越しの疑問を。






『好きというか、ね』




頭にすりついて消えない疑問





『昔真田に言われたんだ。

「お前御幸のことずっと好きだけど、それ本当に御幸のことが好きなの?」って』





真田もびっくりだよ。



ここまで私の意識に突き刺さってる言葉、他にないんじゃないかな





『「それ、ただの意地なんじゃねーの」って』






ずっと私は、そればかり考えているよ。






好きって何?意地って何?



私の鳴への気持ちが好きなの?


一也への気持ち?真田への気持ち?



"好き"ってなに?




中学生の私は何をもって御幸くんを好きだと思ったの?



高校生の私は何をもって鳴を選んだの?





ねえ、なんで? なんで? なんで?








「思ったこと言っていいか?」





倉持くんはあっさりと





私が数年悩んだこの言葉に打ち勝って見せた。







「好きか意地か、聞いてる時点でお前は御幸に心奪われてるよ。意地も好きのうちに入ってる」







目の前がぱぁっと開けた気がした。








「中学ん時から御幸に惚れてるんだっけ?


…お前は自分で標準だって言うけど、そんな年季のこもった恋愛するヤツ、この世に他にいないから」





むくむくと身体の奥から力が湧いてくる。






「思い立ったが吉日、


もう後悔したくねーんなら、…行けば?」







その言葉に立ち上がると、


万札を数枚テーブルに叩きつけて




昼間の外へと走り出した。









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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:すた | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年2月16日 17時

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