Le prince doux doux - Hae - ７

決断は your side ページ7

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ヒョクさんは優しい 。


ド ンヘの相方 、相棒 、

そんな言葉が一番似合う 。


辛い現実から私を遠ざけるように

優しい手つきだけど

しっかりした強さで

守ってくれた気がした 。。


「 だからってアンタねぇ… 」


時計がさすのは深夜３時 。。


静かに帰って来たトニーに

思いっきり叩かれて

別の現実がしっかり見えた 。


「 別にやましい事は… 」

「 あったら困るわよ 」


いつの間に寝てしまってたのか・・

全く覚えていない 。


確かな事は私の手を握ったヒョクさんと

2人で眠り込んでしまっていたと言うこと 。


しかも狭いソファで 、、くっついて 、、


「 どうしてアタシの周りの女は

こうも男に不自由しないのかしらね！ 」


「 声大っきいですって！

ヒョクさんが起きたりしたら… 」


「 図々しくも人のホテルで

爆睡してんだから大丈夫よ！

にしても…よっぽど疲れてたのね 」


叩かれて飛び起きた私に

起きる気配すらなく眠ってる 。


「 仕事があってぇーなんて

見え透いた嘘ついてたけど

心配してパリまで来るんだもん

良いコなんでしょうね… 」


「 そうですよね 。

心配かけてばかりで申し訳ないです 」


これ以上迷惑かけないように

そろそろ自分を律する時期だ 。


私はドンへから離れた 。

つまりもう取り戻せないってこと 。


あの女に良いようにされてるのは

本当に悔しいけど・・


ドンへ無しの人生を

考え始めなきゃいけない 。


自信はないけど・・

終わりにしたのは私 。


「 いいんじゃない？

アンタには生まれ備わった才能があるんだし

その武器を活かして生きていきなさいよ 」


トニーの言葉は

いつも影響力がある 。


モデルを出来る事になったのは

何かの思し召しかもしれない 。


唯一あの女に

対抗できる武器だから 、、


なんて

考える自分も嫌だ 。やめよう 。


何を考えても浮かべても

ド ンヘは帰ってこない 。



それが真実なんだから 、、

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