Le prince doux doux - Hae - ７

別タイプの王子様 your side ページ33

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そんなこと言われても・・


写真を撮った後は何事もなかったように

オトナ達と話し始めた韓庚さんだったけど 、、


カメラを向ける前の一言が

耳に残って離れない 。


hg「 俺の仲間が見たら妬いちゃうかも 」


どういう意味？誰かを妬かせたいから

ぐっと顔を寄せてきたの？？


ty「 何ぼーっとしてんの？

韓庚、良い匂いしたの？ 」


「 いやそう言うのではなくて… 」


確かに韓庚さんはカッコいい 。

背も高くて笑った顔が柔らかくて

大人の雰囲気を漂わせてるのに

あどけない少年みたいな所がある 。。


ty「 あの男はダメよ 。次付き合うなら

実業家とかにしなさい 。芸能人はロクなことない 」


「 だから違いますって！ 」


トニーがやたら絡んでくるから

トイレに行くフリして部屋を出た 。


高層ビルが立ち並ぶ都会のど真ん中なのに

このヴィラは南国みたいで異世界感がある 。。


夜空を見ながらぐーっと伸びをすると

ポケットに入れていたスマホが鳴り出した 。


「 もしもし？イーラン？」


yr「 ちょっと！今日から上海って言ってたよね？

仕事の相手って韓 庚だったの！？」


「 あ 、うん…私もさっき知ったんだけど… 」


yr「 羨ましい！私ずっとファンだったんだよ！」


イーランがファンって 、、

あの人やっぱり有名なんだ 、、


「 そーなの？よく知らなくてごめんね？」


yr「 ねぇ、グーグと仲良くなった？

私にも会わせて欲しいから仲良くなって！ 」


「 仲良く出来るか分からないけど…

会わせてもらえるように頑張ってみるね！ 」


いつもクールな彼女が

興奮してるのは意外で仕方なかった 。


初めて出来た同世代の友達 。


アリエルから助けてもらった撮影のこと


毎日のように電話で

モデルの世界を教えてもらったこと


少しでも " 彼 " を薄めるために

イーランが接してくれてるのは感じてたから 、、


自分に出来る感謝を伝えたい 。



hg「 Aちゃん 、戻ってこないから

心配で見に来たんだけど…電話してたの？ 」


気配もなく現れた韓庚さん 。

思わず言ってしまった 。


「 私の大切な友達がいるんですけど…

明日の撮影に招待してもいいですか？ 」


業界を知らない私だけど

何だか韓庚さんなら許してくれる気がして 、、


hg「 そんな真剣な顔で

Aちゃんにお願いされたら断れないよ 」


ふにゃっと笑う彼は 、、

" 彼 " とは違うタイプの王子様に見えた 。

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