君が……だから。【snr】

34.転 ページ36

せ「これ聞いてもまだ分からん?全部自演なんよ。お前に関しては、まだ反論するか?」

まりあのことを睨みつける。

まりあ「……うるさい」

それだけ言い残し、教室から出て行ってしまった。


生徒1「えーっと……ごめん笹田。ずっと勘違いしてお前のこと決めつけてた」

生徒2「わたしもごめんなさい。織部さんの言うことしか信じようとしなくて……」

『もう大丈夫だよ。謝ってくれたからうれしいよ』

生徒2「許してくれるの?あんなひどいこと言ったのに」

『いや……謝らないやつとかいるからそれよりだったら全然良いかなーって』

心広いなあ、さすがやわ。Aは根に持たないタイプだから好かれもするがナメられることもある

しっかり見守らんと。誰やおかんって言ったやつ

事件の真相をクラスメイトに説明していると、あっという間に1時間目に

先生「今の時間はあと1か月後に来る文化祭の出し物を決める。じゃ委員長前に出てやってくれ」

生徒「先生、織部さんは来てません」

よく考えるとあいつが委員長のクラスとか終わってるな

先生「じゃ、笹田。お前がやれ。ほっとくと寝るから」

担任はすっごく生徒のことを理解してるようだけど


『えーとまず内容を決めますか。やりたいのあります?』

さ「はい!」

『坂田くん、どーぞ』

さ「白雪姫の劇やりたい!」

……なんか嫌な予感がする

『あーはい、他に意見は?』

Aが問いかけても誰も手をあげる者はいない

『誰もいないんですか?じゃ、これになりますよ?』

生徒「別に良いかなって……」

生徒「変にかっこいいのやるよりだったら普通にそういうのやった方が面白そうだし」



『じゃ、次は配役ですかね。ちょっと待ってて、やりたいの決めてて』

王子:1 白雪姫:1 小人:7 お妃様:1

必要なのは10人。残り20人は裏方だろう

衣装や背景の絵、スポットライトなど様々な役割があるので、それなりの人数が必要だ

あいつにしてはなかなか頭使ったんやな

『じゃ、この中からやりたいのある人ー』

さ「はい!」

またお前か、元気有り余りすぎや

『はいはいどーぞ』

さ「白雪姫はAちゃんがいい!」

『誰が推薦しろっつった?立候補しろ』

司会さん口悪くなっとるでー

生徒「さんせーい、Aちゃん可愛いし」

生徒「ほかに誰もやりたがってないから良いんじゃね?」

そうそうAは超絶可愛い、俺は恋愛フィルターかかってるし余計そう見える

『はいはい、わかったよ』

さ「やったー!じゃあ王子俺ね」

せ「はぁ!?」

どうりで積極的だったわけだ

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