【文スト】 光の少年と闇の少女

十四話、次の任務 ページ20

〜実験室〜
A「梶井さん、入ります」

梶井「おやA嬢！！どうしたのです？」

梶井がそう聞くと、Aがこう問い掛けた

A「次の作戦の決行は明日…爆弾の準備は」

その問いに梶井は胸を張り

梶井「勿論！最高の物が出来てますよ！」

そう答えた。しかしAは

A「…貴方の大量殺人を許しているのは任務が成功するからです。次の任務…無駄に人を殺し任務が失敗したら…分かっていますね」

褒める事無く殺気を出しながら言う。それを見た梶井は、一方後退ると

梶井「…！わ、分かってますよ〜」

震える声でそう言った

A「…絶対に失敗の無いよう努めてください」

基次郎「は、はひ…」

Aの殺気に怯んだ梶井を一蹴すると、踵を返し

A「用件は以上です、仕事に戻ってください」

梶井にそう言うとAは実験室から出た。そして

A「却説、次の作戦は…太宰さんの“捕縛”…」

そう呟き、座敷牢へと向かって行った

〜座敷牢〜

A「鏡花」

Aが牢の前に立ち、鏡花の名を呼ぶと

鏡花「姐様…」

鏡花が振り向いた。そしてAが淡々と話し出す

A「貴女に任務です、安心なさい、殺戮ではありません」

その言葉に鏡花は目を見開き

鏡花「…！本当？」

A「はい。任務と言うのは今日の夜、この男を捕まえることです」

そしてAは鏡花に太宰の写真を見せる。その顔を覚えた鏡花は

鏡花「了解、必ず成功させる」

そう言った。Aは、牢の隙間から、鏡花の頭を撫でると

A「期待しています。男を見つけたら、私に連絡をしてください」

鏡花「分かった」

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