十話、光への導き ページ12
A「鏡花、また悩んでいるのでしょう?」
湯豆腐を食べ終わった時、Aがそう切り出すと
鏡花「…うん」
鏡花が俯き乍ら頷いた。そしてAは悪戯っ子の様に唇に人差し指を当てると
A「これは姐様には内緒ですよ?」
そう言うと鏡花は不思議そうに
鏡花「うん」
静かに頷いた。そしてAは頷くと、鏡花と向き合い
A「鏡花、貴女には光が似合います。確かに貴女は三十五人殺してしまったかもしれません。ですが私の方が沢山の人を殺めてしまいました。…鏡花貴女はまだ間に合います。何かやりたいと思ったなら手を伸ばしなさい。そして、やり遂げてください。もし貴女が敵になろうと、私は貴女を守り、支えましょう」
Aのその言葉に
鏡花「…!」
鏡花は驚き、瞳に薄い膜が張る
A「貴女の笑顔は周りを笑顔に出来ます。異能が無くとも、貴女は素敵な子ですよ」
Aの言葉に涙を堪え乍ら
鏡花「…ありがとう姐様」
そう鏡花が返すと
A「またお話しましょう」
Aは立ち上がり、食器を持つと牢を出た
鏡花「もう行っちゃうの?」
鏡花が少し寂しそうに問いかけると
A「はい、お仕事がありますので」
鏡花は咄嗟にAの着物の袖を掴み
鏡花「またきてくれる?」
そう聞くとAは微笑み
A「勿論です、鏡花。約束です」
その言葉に鏡花は笑みを浮かべ
鏡花「うん」
そう力強く頷いた。
〜執務室〜
A「…組合…ですか…」
そう呟くと、資料に目を通し
A「…何故…彼を…」
そう考えていた
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんりん(プロフ) - 神楽さん» 正解です!わざわざありがとうございます。嬉しいです! (2023年2月11日 21時) (レス) id: 67e2abf0c7 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 花は,君影草。花言葉は「幸福が戻ってくる」。ですかね…? (2023年2月11日 20時) (レス) @page8 id: 41c526018a (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに訂正致しました。これかもよろしくお願いします (2021年5月21日 12時) (レス) id: 67e2abf0c7 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 確かめたくて の め が抜けています (2021年5月20日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» やっと二期に入りました!長かった〜 (2020年12月29日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんりん | 作成日時:2019年11月13日 20時