四話 人生万事塞翁が虎 ページ5
敦side
一杯の茶漬け…
梅干しに刻み海苔、それに夕餉の残りの鶏肉…其奴を熱い白湯に浮かべて塩昆布と一緒に掻き込む…
敦(美味かったなぁ…孤児院の台所で人目を忍んで喰った茶漬けは…)
近くで電車の音がする…だがそんなことを気にしている場合ではない…
敦「駄目だ…腹減って死ぬ…」
僕の名前は敦、故あって、餓死寸前です…
コンクリートに倒れ込み、顔やら膝が痛いがそんな事はどうでも良い…
敦(孤児院を追い出され、食べる物も寝るところもなく、勿論金もなく…かといって盗みを働く度胸もなく、こんなところにまできてしまった…だが！)
今の敦には、自身の体の痛みではなく、生きる事で頭がいっぱいだった
敦「最早生きるには…盗むか…奪うしかない！」
その時、敦の頭の中に
院長「“出て行け！この穀潰し！”」
敦「…！」
居るはずのない、孤児院の院長の言葉、そして、孤児院を出て行く時の記憶が蘇ってきた
院長［お前などこの孤児院にも要らぬ！］
職員1［何処ぞで野垂れ死んだほうが世間様の為よ］
その声に敦は
敦「煩い！煩い！うるさぁぁぁい！！！野垂れ死だと？僕は死なないぞ、絶対に…なんとしてでも生き延びてやる！」
敦は、孤児院の職員に訴える様に叫ぶ
敦「よし…この次に通りかかった奴を襲って、其奴から金品を奪ってやる！」
そして、何らかの気配を感じ、後ろへ勢いよく振り向くが…バイクが素通りしただけだった
敦「…！流石に彼は無理だ…空腹じゃ追いつかない次！」
流石に空腹では、あの猛スピードで走り去って行ったバイクには勝てないと思い、次の気配を探す、そして数人の足音が聞こえてくる、それを聞いた敦は
敦「…！今度こそ！」
しかし、敦の期待を裏切り、通ったのはトレーニング中の軍警だった
敦「ト、トレーニング中の軍警が財布を持っているとは思えない…次！」
今、彼処に突っ込むのは馬鹿かお縄に着きたい奴だけであろう…敦はもう一度神経を集中させると、川から気配が近づいてくるのが分かった
敦「…！今度こそ！」
しかし其処にあったのは“二本の足”だった
敦「いや〜此れは流石にノーカンでしょ？」
敦は見て見ぬ振りをしていたが、どんどん悪い状況になる二本の足
敦「ノ、ノーカンにさせてください…」
遂には烏まで止まっていた、それを見た敦は
敦「ノ、ノーカンに…ぅ…えーい！」
意を決して川に飛び込んだ
水飛沫が辺りを濡らし、其処には一人の少女が立っていた
A「あ…」
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません！夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです！ (2019年10月14日 21時) (
レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます！こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください！ (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな？とか考えながらやりました！偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんりん | 作成日時：2019年9月9日 21時
