【文スト】大人びている少女、武装探偵社にて奮闘中

三十二話 ヨコハマキングパラダヰス ページ34

【武装探偵社員、谷崎潤一郎の謝罪】

谷崎「す、す、すんませんでした！」

うずまきに着いて早々、テーブルに手をついて敦に思いっきり頭を下げる谷崎

敦「え？」

これには、敦も呆然としていた。そして敦に謝罪した谷崎は

谷崎「試験の為とはいえ…随分失礼な事を…僕の名前は谷崎潤一郎、探偵社で助手の様な仕事をしています」

眉を下げながらお詫びと自己紹介をした。それを聞いた敦は

敦「いやいや、気になさらずに」

敦(意外と良い人だ、この人)

そう思っていた。そして谷崎が隣に手を出して

谷崎「そしてこっちが…」

ナオミを紹介しようとした谷崎だが

ナオミ「妹のナオミですわ！」

ナオミが谷崎に抱きつき話す。それを見た敦は

敦「きょ、兄妹ですか？その割には髪や顔がそんなに似てない様な…」

今、谷崎兄妹(ナオミ)の地雷を踏んだ。だがAが急いで

『た、確かに、髪や顔付きはあまり似ていませんが世の中には、そう言った兄妹は多いですよ？』

慌ててフォローする様に敦に言う

敦「そ、そうなの？」

敦もAの慌て様にそう言うが時既に遅し

ナオミ「あら？お疑い？勿論、血の繋がった実の兄妹ですわ特に、この肌なんて本当そっくり。ね？兄様？フフッフフフフフ」

恒例の行事が始まった。

敦「いや…でも///」

そして谷崎をソファに押し倒すナオミ。顔を赤くする敦、そこに

国木田「此奴等に関しては深く追求するな」

国木田がAの目を塞ぎ言う、それに

敦「あ、はい」

生返事をし、国木田の行動に習い、敦がAの耳を塞いだ

国木田「ともかくだ小僧、貴様も今日から武装探偵社が一隅故に周りに迷惑を振りまき！社の看板を汚す真似はするな。俺も他の皆も、勿論Aもだ。その事だけは徹底しているな、太宰？」

そう敦に言い、国木田は太宰に振り返る…が

太宰「か弱く華奢なこの指で私の首を絞めてくれな…」

迷惑行為の真っ最中であった。それを見た国木田は大股で太宰に近寄ると

国木田「言ってる側から社の看板を汚すな！」

太宰の科白の途中で国木田の手刀が入る

国木田「貴様の言う奴は、尚も彼女の指で押す手を借りるまでもないわ。俺のゴツい指でお前の首を絞めてやる！」

何時もの様に太宰の首を絞め始める国木田、しかし、ある一言で止まる事になった。その言葉とは

敦「あ、そう言えば、お二人は探偵社に入るまでは何をしていたんですか？」

遊戯の始まりの言葉であった。

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