二十九話 或る爆弾 ページ31
漸く状況を把握した敦に
国木田「小僧、恨むなら太宰を恨め。さもなくば、仕事斡旋人を間違えた己を恨め」
国木田が言う、その言葉に敦は
敦「てことはこれって…」
ある一つの仮説に辿り着く。すると太宰が口を開いた
太宰「言っただろう?ちょっとした試験があるってシナリオは、Aちゃんが少し分かりやすくしたのだけど…気付かなかったかい?」
太宰のその言葉に
敦「つまり…」
敦の言葉にAが付け足す様に
A「はい、一種の入社試験です」
そのAの言葉に
?1「その通りだ」
と、一層威厳のある太い声が響いた
?2「試験の方は滞りなく終了しました社長」
廊下に居た事務員の一人が声をかける
?1「ふむ」
その事務員の言葉に頷き、此方へ歩いてくる男
敦「社長?」
その男は社長と呼ばれ社員は全員ピシリと立って居た
?1「そこの太宰めが有能なる若者がいる。と言う故、その魂の真贋、試させてもらった」
敦を真っ直ぐに見てそう告げた
【武装探偵社社長】
【福沢諭吉ーーー能力名「人上人不造」】
敦「…!」
その言葉に驚く敦、そして太宰を見ると
太宰「いやねぇ、君を社員に推薦したのだけれどいかんせん君達は、区の災害指定猛獣、保護すべきか否か、社内で揉めてね」
そして福沢が
福沢「だが、太宰とAが言ったのだ」
【昨日 〜社長室〜】
太宰「“社長、社長はもしここに世界一強い異能力者が現れたら、雇いますか?”」
太宰のその言葉に福沢は
諭吉「“それが、探偵社員たる根拠とはなり得ない”」
顔色を変えず言葉を返し茶を飲む…が
太宰「“だから私達は、彼を押すんです”」
微笑むを絶やさず太宰が続ける。そして今迄黙っていたAが
A「“彼は何処にも身寄りの無い少年です。そして、恐らく孤児院では酷い虐待を受けています。それに…彼と初めて会った日…あの生きる事を諦めた声は…酷く此処に来る前の私に似ていました。今度は私が助けたい。それに、きっと彼は、人を救う才能を持っています。社長、貴方もきっと分かる筈です。”」
その言葉に福沢は少し目を見開いた。何故なら、Aが自分の事を社長と呼ぶのは、余程真剣な時なのだ。それを見た福沢は
福沢「承知した」
微かに笑い、二人にそう返した
〜〜〜
【探偵社】
国木田「それで社長、どの様なご判断を」
その言葉に全員に緊張が走る。そして福沢は羽織を翻すと
福沢「太宰とAに一任する」
それは合格の一言だった
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時