カルボナーラ ページ3
山田side
「ねぇねぇ、ここって過去に戻れる体験が出来るらしいよ。」
『え、その噂信じてんの?
そんなの迷信に決まってんじゃん。』
お店の前で掃き掃除をしていると、噂好きの女子高校生達がそんな話をしている。
"過去に戻れるわけが無い"
普通の人は、そう思うだろう。
でも、僕はそんな非現実的な能力を持っている。
伊「戻れますよ。」
「えっ…………?」
突然声が聞こえ、女子高生と共に声の主の顔を見る。
伊「あっ、すみません。
ここの喫茶店の常連なもんで。」
『え、おじさん過去に戻ったことあるんですか?』
伊「おじさんって。やだなぁ、僕は無いですよ。
でも、過去に戻っている人を見たことなら何度か。」
彼は、伊野尾慧さん。
何年も飽きずに通い続けてくれる、おなじみの常連さんだ。
「へぇ〜やっぱり噂は本当だったんだ……。」
『でも、おじさんが嘘ついてるかもしれないじゃん?』
伊「だからおじさんって言うなって。
嘘だと思うなら自分で確かめてみればいいじゃない。
……んね、涼ちゃん。」
そう言って俺の方を振り向く彼に、頷くことしか出来なかった。
山「あっ、良かったらお食事だけでもどうぞ……。」
268人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月 | 作成日時:2021年11月20日 19時