【w.r.w.r.d!】どうやら彼の愛は重そうです

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開かれた扉の先にいたのは、グルッペンさんと兄さんと呼ばれる人

彼は私を見ると目を細めて「この間ぶりやな」と微笑んだ





『し、失礼します』
「あー、あんまり畏まらんくてええよ…大した身分でもないし」
「何言ってんだ幹部だろお前」
「A、えっとな…兄さんって呼ばれてんねんけど、決して誰かの兄弟とかやないからな」


『Aです』
「どうもよろしく、にしても…大先生のお気に入りちゃんにしては……幼い？」
「いつもは23.4が多いからな」




大人っぽいオーラを出す彼は、しんぺい神さんと少しだけ似ていて
ポケットに手を突っ込んだと思えば
「あったあった」と私の掌に飴を2つ乗せた

子供だと思われている……！？


彼の顔を見ると、なにやら観察をしているのかジッと見つめられていて





『え、えっと…ありがとうございます』
「ありゃ、警戒されちゃった」
「兄さん見すぎやから…挨拶ここら辺でええ？そろそろ大先生が怖いわ」
「アイツに殺されるなよA」


『いやいやいやいや……流石に』
「えぇ？そんなに重いん？大先生ってそういうイメージ無かってんけどな」
「今のアイツは怖いゾ、狂気しかないな」
「じゃ、A行こか……」





ロボロの声に頷いて、私は頭を下げてから部屋を出た


あれが兄さん

表情が上手く読み取れなかったが…オスマンさんと少し似ている気がする
オーラだろうか


しんぺい神さんとは多分年齢的に似ているのかな、落ち着き具合？





『割とあっさりなんですね』
「兄さんな、あぁ見えて警戒心凄いから牽制やと思うんやけど」

『牽制……』
「多分どんな子が見たかったんやない？飴貰ったなら平気やろ」

『……ならいいんですけど』





警戒心強いと言われたらもうあまり近付けそうにない

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