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優しい声、優しい瞳
それでも思い出してしまうのは、鬱さんで
戸惑う私に大ちゃんは
「嫌やったら断ってくれてええんよ」と頭を撫でた
嫌なんじゃない
そんなんじゃない
嬉しいのに
この気持ちを、嘘で突き通すことは出来ない
『あの、ね……好きな人が、出来たの』
「…っ、……うん」
『その人は、ここにはいなくて』
「…うん」
『……私、大ちゃんの事も好きだよ…でも、でもっ……』
「Aは、忘れられへんのやろ」
「忘れちゃいけない人なんやろ…？……っ、何となく気がついてたんや、鬱さんとかいう奴の事好きなんやろうなって……」
大ちゃんの手が私の手を強く握る
ふわりと笑った大ちゃんは
「その人の事、忘れろなんて言わへんよ」
と言いながら外に視線を向けた
「Aが変わったのもその人のお陰やろ…俺な、その人がいた時のお前の笑顔に惚れたんよ」
「………忘れろなんて言わへん、ずっと想ってたって構わない…でも……俺を、選んで欲しい」
あぁ
私は今こんなに幸せで、いいのだろうか
こんなに、彼に大切にしてもらえていいのだろうか
『…っ、あり……がとう…っ、大ちゃん…ありがとう…っ』
「泣きたいのはこっちやで……ほんまに…で、返事は」
幸せは
一瞬
その幸せを、掴むのを拒んできたのは私の方だった
前に進もうとしなかったのも私だ
手を差し伸べてくれていたのを、見て見ぬふりしたのも私だった
あの時の私は、何も見えていなかった
けど今は
�犲蕕辰討�れる奴がちゃんとおる…だから生きて、笑って……幸せになって��
彼がそう望んでくれたように
『っ…よろしく、お願いします…』
幸せを、掴みたい
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美雨 - 小説で久しぶりに泣きました。最高の作品でした。大好きです。 (7月26日 18時) (
レス) id: c21832273f (このIDを非表示/違反報告)
はーな(プロフ) - 読み終わったあと感動で胸が締め付けられました。神作に出会えてよかったです!! (2022年9月2日 19時) (レス) @page27 id: e031897919 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 泣けた。やばいですよもう。 (2022年8月14日 21時) (レス) @page27 id: 5511dd41f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 感動してめちゃめちゃ泣いた.....しかもこの小説私の誕生日に作られてる、運命かな......... (2022年7月19日 21時) (レス) @page27 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
あたり(プロフ) - 最近この界隈に戻ってきて転生と外せかのシリーズを読み返していたのですがこれは読んだことなかったなと気付き読み始めたら…感動しました……外せかはガチで泣きましたけどこの作品も相当良かった……なんで当時読まなかったのかが不思議です…ありがとうございました (2022年4月17日 12時) (レス) @page27 id: f83fcb16fe (このIDを非表示/違反報告)
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