14.芸術的雪だるま ページ15
りょうside
雪が降ってから1週間ほど経った。
積もった雪は溶けることを知らないようで
未だに残っていた
て「よし、今日は外で撮影しよう！」
いつものようにてつやの家で撮影の準備をしていると、
てつやからこんな発言が飛び出した。
虫「え〜寒いじゃん」
て「つべこべ言うな！
1番芸術的な雪だるま作ったやつが勝ち選手権だ！」
『負ける気がしない』
と「チーム戦にしようぜ」
騒がしく話す中、
としみつの策略を何となく感じ取った俺はすかさずAの手を引いた。
「じゃあ俺はAとやる」
と「はっ？」
「甘いな。」
そりゃあ誰だってAと組みたいだろうけど、
最近のとしみつはなんだか不自然だ
Aに何か言いたげで、そしてタイミングを伺っているようで。
て「ん〜じゃあ俺はとしみつとやって、虫さん審査員でおっけー？」
虫「了解、編集で実況入れよう」
「としくん？ちょっとおいで」
と「なんだよ？」
「としくんはAに告白でもするつもりなの？」
と「へ！？何でそうなる！？」
「いやなんか…2人になりたそうだったし」
と「んー。
確かに2人にはなりたかったわ。
聞きたいことあって」
「ふーん…？それって俺も聞いていいやつ？」
と「どうかな。」
結局としみつにはぼんやりとしたことしか聞き出せず、撮影は始まった。
[ REC ]
虫「さあ始まりました、第1回芸術的雪だるま選手権
実況はわたくし虫眼鏡がお送り致します
それでは早速選手の紹介です。
まずはてつや&としみつチーム
前衛的な戦い方に期待が高まりますね
続いてりょう&Aチーム
センスのある2人、こちらも期待大です」
て「お前らには負けねえからな！チクショーめ！」
『めっちゃ喧嘩腰やん！笑
これって負けたらどうなるの？』
と「24時間雪かきチャレンジ」
『帰ろ。』
と「冗談！！！」
虫「勝った方の言うこと聞くとかでいいんじゃない？」
「よし。A、勝とう。」
『あったりめーよ！』
虫「では、よーいスタート！」
続く
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ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
