. ページ5
.
「 ええ！まって、はずかしい！30人？」
「 も〜、そうだよ〜！
30人にゆずちゃんのハート配っちゃったんだよ〜 、
恥ずかしいのは俺です。」
「 ええ〜！ごめんなさい！」
まさか、そんなことになるとは。
30人にハート付きの書類を、、
しかも名前まで書いてしまった。
恥をかかせてしまったことに
罪悪感を感じているわたしを見て
おでこに
ぽっぽを落とすスンさん。
「 スンさんのことだいすきなの、みんなにばれちゃったね 」
わたしの頭を優しく抱きしめて、
胸板に押しつける。
「 ごめんなさい、、」
「 いいよ、
うれしいからその資料とってあるんだ
ありがとうね 」
優しい笑顔。
じっと見つめていると、
笑い出すスンさん。
きついつり目が
とろけて1mmくらいになる。
「 もう..いたずらっ子め〜！ 」
さっきよりも
ぐっ、ときつく、頭を抱きしめられる。
厚い胸板に埋まるほっぺ。
前髪をさらさらとすくって、おでこにキスが落とされて
すくった前髪は、全部まとめて
ぴん、とちょんまげみたいにされた。
ちょんまげ姿のわたしを見て、
またおかしそうに笑い出す彼。
愛の大爆発を未然に抑えるわたし。
「 かわいいなあ..
ちゅーしちゃお 」
わたしの顎を持ち上げて
顔を上に向かせて、
何度も何度も落とされる、
唇を食べるようなキス。
ふかふかの手で優しく撫でられる頭。
たまらなくなって、
彼の胴をきつく抱きしめてしまった。
温厚で優しくて男前で笑顔がすてきで
心の広さは太平洋だ、、
そんな太平洋のような男スンさんは
わたしの教科書の表紙に
拳大の大きなハートを油性マジックで書くことで
全てを帳消しにしてくれたのでした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：は | 作成日時：2020年10月16日 1時
