検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:9,689 hit

. ページ14

.








「 うそ、ほんとに?」






わたしの肩をがしっと掴む。






反応が面白くて思わず笑ってしまうわたし。








「 メボレ?」






「 うん 」






「 メボレなの? 」






「 メボレだよ 」






「 うそ!」








本当に驚いたようで、



口を押さえてソファにまた倒れ込むスンさん。









「 これ?これにメボレ? 」







自分の顔を指さしてそう言う。









「 そうだよ 」







「 信じられない... 」








「 なんでよ、かっこいいもん 」








「 いや、そんなこと一生ないと思ってたよ 」









前に、スンさんが

自分の容姿について思っていることを、
話してくれたことがある。








自分では満足してはいるけど、



王道のかっこよさではないって








性格でもてる人なんだってことも、一緒にいればよくわかる。








でも一目惚れってね







ただかっこいい、って思うことと違かった。







かっこいい、って言葉だけじゃ表せない、




大きくて不思議な感情だ









ケーキ屋さんで働く、店員さんだったスンさんと






初めて会った日









予定になく買ってしまったチーズケーキを




片手に持って歩きながら








考えた。








きっとあの人は、高校の同じクラスにいたら







お調子者で、クラスの人気者で







大人しい人とも、賑やかな人とも

分け隔てなく仲良くするんだ







体育祭では、足が早くて選抜リレーに選ばれて








文化祭では、劇でギャグキャラを演じてくれる。








その時高校を出たばかりだったわたしの頭には






一度会っただけなのに、

そんな妄想が繰り広げられて









その日、勇気を出して

もう一度ケーキ屋さんを通りがかると








恥ずかしくて、一瞬しか目線を向けなかったのに









コック帽を被ったお兄さんは、笑顔で手を振ってくれた。








.

.→←5 一目惚れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.3/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:韓国 , オリジナル , 彼氏 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年10月16日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。