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「 なんか...
ゆずちゃんが言うと、特別かわいいなあ〜 」
「 外国人だからだよ、たぶん 」
「 ええ〜、そうかなあ.. 」
顔が赤ちゃんみたいだからでしょ〜
といって、ぼさぼさにした頭を
手櫛で直してくれる。
「 そう、ね。
年上のお兄さんには、オッパ、ね。」
はい、と手を差し出して復唱を促すから、つい笑ってしまう。
「 え〜、なんか、はずかしい..
日本人でも、言っていいのかな？ 」
親しい年上の男の人を、そう呼ぶものだとわかってはいても
恋人への呼び方というイメージが強くて
なんだか、どうしても照れくさい。
「 言っていいんだよ〜、
自然にみんな呼ぶからね 」
「 オッパ〜 」
「 そ〜〜、そう！
えらいえらい、
えらいね〜かわいいね〜 」
直した髪の毛を
今度は両手でぐしゃぐしゃにされる。
両手で頬を包んで、突き出た唇にキスをされた。
「 はい！サランへは？ 」
「 さ、サランへ..
...きゃ〜〜！ 」
彼のふとももに顔を擦りつけた。
照れくささに、耐えられない。
逃げようとすると、
なんとも嬉しそうな顔をしたお兄さんが
「 おい〜 待ちなって〜 」
そう言ってにやにやしながら
カーペットまで降りてきて
大きな身体で抱きしめて、逃げ道を遮ろうとする。
わたしのほっぺに、ちくちくのほっぺをなすりつけてくる。
「 ゆずちゃ〜ん、すきい 」
「 痛い、ひげ！！ 」
すこし、おじさんみを感じてしまった。
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作者名：は | 作成日時：2020年3月7日 0時
