ロマンスな出会い【梅原裕一郎】 (ページ33)

今日:2 hit、昨日:14 hit、合計:72,603 hit

嫉妬心丸出しページ33

．
．

「Aちゃん、次の現場なんだけど乗せてって貰っていいかな？今日電車で来ちゃった」
『全然いいですよ！電車珍しいですね』

朝アフレコが終わって次は生放送。今日はハードスケジュールだから大変だなと思ったけど、八代さんの笑顔で元気をもらえる。

「あ、梅だ」
『ほんとだ。そういえば一緒でしたね』

私達の話し声に気付いたのか立ち止まった。そしてこちらを振り返って、歩いてくる。無言なのでひたすら怖い。

『う、梅原さん？いてっ』
「梅！？なにしてんの！？なんでデコピン！？」
「今日起こしてくれなかった」
『起こしましたよ…！全然起きなかった梅原さんが悪い！』
「起こし方が足りないんだよ」
「ちょっと喧嘩しないで！？」

私のほうが早く出なきゃいけなかったから、とりあえず叩き起したけど全く起きなかった。確かに昨晩は結構アレで私もちょっとうん…思い出すと照れるから思い出さないけど。

「俺も次の現場連れてけ」
『マネージャーさんは？』
「今日いない。他の担当してる」
『八代さんいいですか…？』
「全然いいよ！そんな気にしないで…」
「サンキューな。さすが八代」
「いや絶対思ってないでしょ」

三人で駐車場まで行って車を停めてた所に着いた。
当然かのように助手席に座ってきたので、目線だけで八代さんに謝ると、八代さんも「いいよ〜」と目でOKしてくれた。ほんとにすみません…

車に乗ったら梅原さんは寝だした。次の現場の話とかしないんかい！

現場に到着したらとりあえず楽屋に行って打ち合わせ。今のとこ唯一落ち着けるのがこの打ち合わせってどうかしてるよ…

『八代さんほんとにすみません…』
「いいのいいの、仲良いんだね本当に」
『いいんだか悪いんだか…とりあえず振り回されまくってます』
「うーん…そんな気がする。でもそれくらい好きってことだよ！きっと」
『だといいんですけど…』
「ほら、こっち見てるよ」

チラッと目線を向けるとめちゃくちゃこちらを見てる梅原さんと目が合った。怖いよ！