ロマンスな出会い【梅原裕一郎】 (ページ12)

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てめぇページ12

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梅原さんとLINEを交換した。

梅。とシンプルな名前で、どこか分からないけど風景のアイコン。自宅に帰って寝る前にトーク画面を開く。まだ何も履歴がない。

"お疲れ様です。もう半年経っちゃいましたが、これからもよろしくお願い致します"

と送って、アプリを上にスワイプしようと思ったら既読が付いた。早い！

"お疲れ様。よろしく。"

返信もシンプル。たった数文字だけど、なんだか愛おしく思えた。
もう一度スワイプしようと思ったら、グループに招待された。

"江口拓也と仲間たち"
招待→梅。A

なんだこのグループ。仲間たちって私と梅原さんしかいないじゃん。
とりあえず参加したら、梅原さんもほぼ同時に参加された。

江口さんから「いつ飯行く？明日は？」と来た。すかさず梅原さんが「奢りなら」と返している。
なんとも梅原さんらしいな。微笑ましくそのやり取りを眺めていたら、梅原さんが「てめぇはどうなんだ？」送ってきた。え、これ私のこと！？てめぇ！？

名前を呼ばれるより先に、てめぇ呼びされたんだけど。とりあえず「行きます」と返した。

『ちょっと梅原さん！てめぇは酷くないですか！』
「あ？」

迎えに行って開口一番にこの話をした。

「ずっと返事無しに眺めてるからだろ。ちゃんと返せ」
『だって微笑ましかったんですもん』
「どこがだよ」

そう言いながら昨日のトーク履歴を見てる梅原さん。なかなかに可愛い。他人に興味無さそうに見えて、そういうところはちゃんと見てるんだなぁと思う。

『でもてめぇ呼びは嫌です！』
「なんで？」
『なんでって…ちゃんと名前あるし…あとお兄ちゃんがそうやって呼んできたりしたのでなんか嫌です』
「お兄ちゃんいるんだ」
『はい。7歳年上の。あ、江口さんと同い年ですね』
「へえ。てめぇって呼ばれてたんだ」
『ちょっとワルだったので…』
「てめぇさぁ」
『やめてって言ったばっかり！』

もう〜と思いながら運転した。私が突っ込んだら、梅原さんはなにも言わなくなったけど、てめぇさぁの続きが気になって仕方ない。