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「おーーい、A、20分経ったでー………っと、」
真っ暗な仮眠室には、小さな寝息だけが響いている。
声をかけても、電気をつけても、どうやら起きる気配はない。
目にかかった前髪を、そっと横に避ける。
しっとりとすこし汗をかいたAは、なんだかやけに色っぽくて。
「………んぇ、………」
ゆっくり目を開けて、こちらをゆっくり見つめるAは、どうやらまだほとんど覚醒していないようで。
とろんとした目は、半分は寝ている。
もぞもぞとブランケットを掛け直して寝る体制に入ったものの、なんとか寝ないように瞬きを繰り返してる。
「おはよ、そんなんやとまた寝るやろ」
「おは、よ」
やっぱりまだ回らない思考と、動こうとしない体。
「寝えへんかったらよかった……余計眠いししんどい」
ぶつぶつ言いながら、やっぱり起きる気配はない。
「目、覚ましたろか？」
「は、なにいっ」
言い終わる前に、彼女の顔の横に手をついて、触れるだけのキス。
すぐに体を離して見下ろしたそこには、顔を真っ赤にしてこっちを見てるA。
「なに？もっかいする？」
「は、ちょ、あ、あほやろ自分、え？」
混乱したまま話してるせいで、何度もえ？とは？を繰り返しながら、寝起きのせいかキスのせいか、潤んだ瞳がこっちを睨んでいる。
「目、覚めたやろ？」
「濱家、どーいうつもりで」
「伝わらんかった？そのまんまよ」
言い逃げして、先に部屋を後にした。
あれ以上一緒におったら、変な気起こしそうで。
そっから、恥ずかしがって避けられまくったAと、同僚って関係から恋人に昇格できるようになったのは、だいぶ先だった。
気になるあいつとの距離のつめかた
(ねえ、ほんと、会社でキスすんのやめてって)
(誘っとんのそっちやん)
(は、いみわからな………って！だから！)
(スキありー)
(………、生理のたびにキスすんな！)
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きゃめ(プロフ) - 朱星さん» 好きと言ってくださってありがとうございます！一緒に夏を楽しめるといいなあと思ったので嬉しいです◎いくつか刺さりましたよ！頑張ります！よかったらまたリク飛ばしてください！ (2020年9月8日 18時) (
レス) id: e2386f9ce6 (このIDを非表示/違反報告)
朱星 - 夏のお話めっちゃ好き！今年の夏は何もなかった…。妄想補填大賛成！お祭り、花火大会、プール、海、星空、バーゲン、夜景、夏期講習の帰り道。何か変なのもありますが、どれか、きゃめさんにさされー(笑) (2020年9月7日 20時) (レス) id: acf62d2dcf (このIDを非表示/違反報告)
きゃめ(プロフ) - ますみさん» コメントありがとうございます！リアクションがあると書いていてとってもやる気になりますので嬉しいです。貧血のときの朝ってもう最悪じゃないですか…その先にこんくらいイベントあるなら頑張れるかなって妄想にお付き合いくださりありがとうございます◎ (2020年9月6日 10時) (レス) id: e2386f9ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 今度は川西さんですね。関係性も凄く良かったです。川西さんの優しさもあってちょいツンデレな川西さんにキュンキュンしました。確かにこの時の貧血はやばいですもんね。むっちゃ共感しました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
きゃめ(プロフ) - ますみさん» 自分の気持ち乗せまくって書いたので共感していただけるのとっても嬉しいです。お待ちしております◎ (2020年9月5日 9時) (レス) id: e2386f9ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃめ | 作成日時：2020年9月4日 21時
