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ーAsideー
本校舎付近で椚ヶ丘の生徒たち、特に女子たちが騒ついている。
「誰あの子」
「どこかで見たことある…」
「彼女？」
「いや、違うでしょ」
「誰？やだ〜」
「……」
『なんかごめん』
「別に。好きに言わせておけばいい」
『勇まし』
「君はこっちだろ」
私の言葉は無視し学秀が指をさすのは旧校舎へ続く道。
『…うん。じゃ』
「ああ。また放課後」
『ん？放課後？』
「…？一緒に帰るだろ？」
『あ、はい』
なんでそんな当たり前みたいな顔するの。
ー
「あ！！A！」
クラスの女子達が私を見るなり駆け寄ってくる。
「朝見たよ！！なんであいつと歩いてたの！？」
「付き合ってるの！？」
「何話した！？どこまでいった！？」
『ちょ、ちょっと待って…落ち着いてよ』
騒ぎ立てるみんなをなんとか落ち着かせる。みんなは黙って私を見た。
話し始めるのを待っているみたいだ。
『詳しいことは言えないんだけど付き合ってるわけじゃないよ』
「そうなの？」
「えぇー。期待してたのに」
『期待…？wまぁよくわかんないけど勝手に変な噂広めないでね。殺せんせーが食いつくから』
「ははwたしかに」
いつものごとく知らぬ間に教卓の前に立っているタコ先生。
「それではHRを始めます。日直さんお願いします」
「起立」
今日も何事もなく1日が終わりますように。ってのは無理な願い事なんだろうけどさ。
ー
「まじかよ殺せんせー！！まるで本物じゃねぇか！！」
昼休み、タコ先生は吉田がバイク好きということを知り趣味を共有しようと木製バイクをわざわざ
作成し、学校に持ってきたようだ。
興奮しきっている吉田。タコ先生の腕前に感心するみんな。私はどちらでもなかった。
タコ先生が大概のことは簡単にやり遂げてしまうことなんてもう知っているから
今更驚感心しないし、バイクには興味がないから興奮もしない。
みんなの反応を見てウブだなぁ。と微笑ましげに見るのが日常だ。
立て付けの悪い教室のドアが開かれる。現れたのは顔を引きつらせた寺坂。
「何してんだよ吉田…」
「寺坂…この前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ。うちの学校こういうのに興味あるやついねぇから」
吉田は寺坂を見るなり焦って訳を説明する。
「本当は興味がない」「なんでもない」と誤魔化すつもりもしらばっくれるつもりもないらしい。
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mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
