226・ ページ26
ーAsideー
渚が律儀に頭を下げたにもかかわらず、鷹岡は渚を殴ろうとする。
自分の思い通りにならないと手が出る性格治した方がいいと心の底から思う。
私は渚を軽く飛び越え、鷹岡の顎を思いっきり蹴り上げた。
後ろに倒れる鷹岡。骨折してないといいけど。
軽く脳震盪を起こしたであろう鷹岡は泡を吹いて気絶してしまう。
無課金ゴリラだ。
有希子に手を上げようとした分。前原の腹をどうにかした分、それから渚を殴ろうとした分。
合計3発殴って、なんとなくもう一発殴ろうとした時、烏間にストップをかけられる。
「その辺にしてやってもらえるか」
『はーい』
ピクリとも動かなくなった鷹岡の上から降りると、烏間はみんなの方を向いて言った。
「身内が迷惑をかけてすまなかった。後のことは心配するな。
今まで通り俺が教官を務められるよう上と交渉する」
「「烏間先生！！」」
「や、やらせるかそんなこと…俺が先に掛け合って…」
『え？まだ喋れるの？』
回復力が凄まじい。でもよだれも鼻水も垂れてるし、脳みそは相当グラグラだろうな。
「交渉の必要はありません」
聞いたことのない声に目を向ける。目が据わっている人だ。
「理事長…！？」
あ、蝶々の人！
「新任教師の手腕に興味がありまして、全て拝見させていただきました」
理事長さんは鷹岡に近づくと顔を掴んで口を開けさせる。
「鷹岡先生。あなたの授業はつまらなかった。教育に恐怖は必要です。
が、暴力でしか恐怖を与えることができないなら、その教師は三流以下だ」
「お、俺は…」
「解雇通知です」
理事長さんは鷹岡の口に解雇通知という紙をねじ込むと、手を拭きながら歩いていく。
「ここの教師の任命権はあなた方防衛省にはない。全て私の支配下にあることをお忘れなく」
「くそ…くそくそ……くそおおお！！」
鷹岡は理事長さんを追い越して去って行った。
「鷹岡…クビ」
「ってことは、今まで通り烏間先生が…？」
「「よっしゃー！/やったー！」」
これで一件落着か。みんなの輪に入ろうとすると、誰かに腕を掴まれ阻止される。
「東雲 Aさん。お会いできて光栄です」
『えっと…』
「少し私とお茶をしませんか」
なんだこの人。今まで出会ったことのないタイプの人間だ。
「ご安心を。私は貴女が珈琲しか飲めないことを知っていますよ。
ああ。もちろん、人肉しか食べられないことも…ね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
