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ーAsideー
「それってどういう、」
『今は多分、わからないと思うけど。
…さ、本題に戻ろうか！』
「はい」
『赫子を使うのが怖いんだよね？』
「…うん。そうなんだ。僕は、どうしたらいい？」
『そうだなぁ。
まずは金木さんの現状を整理してみよっか。
答えを知ってる質問もするけど、金木さんに混乱して欲しくないって理由でするから。
だからちゃんと答えてね』
「わかった」
『金木さん、元々は何だったの？』
「人間、だった」
『そうだね。金木さん、元々は人間だった。
それで今は、何になったの？あ。金木さんの場合は
「喰種。喰種にされたんだ」
『そう。喰種にされた。
自分が喰種だって気付いた時、どんな気分だった？』
「暗闇に、突き落とされたような。生きているのが辛かった」
『どんな感情が溢れてきた？』
「…、もう、元の暮らしはできないっていう、悲しみ。不安？
僕はどれだけ運が悪いんだろうっていう、自分への、僕自身への憎しみ。
とにかく、死 んだ方が楽だって、ずっと思うような「負」の感情が溢れてきた」
『金木さんには、どんな選択肢があったの？』
「…何も食べずに死ぬか。
人肉を食べて生きるか………」
『そうだね。
じゃあ、その辛い選択は誰に強いられたと思う？』
「わからない。知らない誰か。僕には全く関係のない誰かに、いきなりっ」
ちょっと混乱してきたかな……。
『金木さん。もういいよ。ありがとう。ちょっと落ち着こう』
金木さんは見開いていた目を少し緩めた。
「A。僕は一体、なんなんだろう」
『ゆっくり考えればいいよ』
今日の訓練は無しにしよう。このまま地下にいたら金木さんがおかしくなっちゃう。
『金木さん。上、戻ろっか』
「うん」
金木さんはひどくホッとした顔をした。
ー
『はい、氷』
「ありがとう」
さっき殴ったところの腫れがまだ引いていなかったので金木さんに氷を渡す。
『ごめんね』
「ううん、全然。こんなことでAを助けられるなら」
『すごい助かった。あ、あと、一緒に考えて欲しいんだけど』
「いいよ」
よかった。金木さんがちゃんと元に戻った。
金木さんは自分が喰種だって思い知らされるような場面が苦手なのかな。
でもなれないと、後から大変だ。
少しずつ慣れていけばいい。
まだ時間はあるんだから。
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
