58．5話 番外編 ページ22
＜Aside>
この世には本当に卑劣で残忍な人が数え切れないくらい居て
その数と同じ数だけ優しい人がいると
聴いたことがある。
これは迷信では無いのだろうか。
私は出会ったことがない。
そんなに何人もの『優しい人』というものに。
日本の人口を約1億人としてみたら
5000万人が悪い人で、
もう片方の5000万人が優しい人なのだろうか。
それなら私は、いつ誰かに支えてもらえるのだろうか。
答えは否である。
’
今度は別の問いを投げてみよう。
この日本の中に、
何人が緑がかった逆立ちの黒髪をしているだろうか。
何人が雷を操る銀髪の髪の少年がいるだろうか。
そして、
この条件を満たした上で
私のいう『優しい人』というモノに当てはまる人がいるのだろうか。
私はこの答えを知っている。
その答えが明信だということを。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ゴン、意外と演技が上手いのね。
…感心したよ。」
「へへへ〜、
Aに頼まれたら仕方ないよ！
実際、オレも興味あったしね。
…けど、いつ起き上がろうかと困ったよ！」
店主さんがキルア君と女将さんに連行されるのを見届けると、
少しぎこちなくだが、目の前の嘘が吐けなさそうな少年に手を伸ばす。
同い年とは思えないような
あどけない笑顔を向けてえへへと笑うだけで
君は痛くも痒くも無いらしい右頬を擦りながら片手で掴まってきた。
「あの時はゴンが中々起きないから
本当に失神したんじゃないかって
心＿＿
……一応、気にしてあげたのよ。」
「うんA、
その建前、ハッキリ言っちゃうと
もうなんとなく分かっちゃってるから
意味ないかも。
……心配ありがと！」
こういう天然無自覚が女達を狂わせるのね、
と脳に焼き付けながらゴンを引き上げる。
私はあまり漫画とか読まないけれど
本屋とかで見る恋愛漫画だと
ヒーローってほとんど猫系ツンデレか
犬系デレデレな気がする。
そんな恋愛漫画のヒーロー属性を持っているなんて…。
「ゴン…、
手伝ってくれた手前
あまり言いたくないけど……
貴方喋らない方が皆(毒されずに)
幸せかもね。」
「おっと、
これは本心な言葉のような気がしてままならないよ！」
何故か涙目で抗議の声を上げるゴン…。
えっごめん、これに対しては私
意味分からない。
首を傾けるしか反応がない私をジト目でくるゴン。
そんな彼をぼんやり見ながら
彼にお願いした内容を
これまたぼんやりと思い出したのだった。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
