59話 荒ぶる季節の男どもよ ページ20
「…ダメだ。
ゴンの奴、完全に気ぃ失ってる…。」
洗い立ての髪から湯気が出ているキルア君が
ゴンのほっぺを指先で指しながら
呆れたように呟いた。
さっきの私の
二メートル程ぶっ飛び、目をグルグルさせながら気を失っている。
私もつい
暇なので、目についた彼のツンツン頭をいらってみる私。
なんとも言えない感触に、少しだけ口角が上がってきてしまう…。
キルア君も、気持ちを察してくれているのか
割って入らないあたり
同じ体験があるのかもしれないな。
「ゴンの奴、腕鈍ったんじゃねぇだろうなぁ。」
壁に寄りかかりながら若干不機嫌そうに言うキルア君。
ちらっと横顔を見れば、薄く赤色に染まっている頬があった。
お風呂上がりの彼は若干肌が火照っていたのだろう。
それに加えて銀髪の髪についている輝く雫。
なんというか、セクシャルな光景だ。
(ちゃんと服は着ております)
「『水も滴る良い男』…かぁ。」
一段と大人らしさを見せるその顔に、感想を述べると彼はギョッとして後ろの方へと
一瞬にして後退ってしまった。
「オマエあれだな…。
肉食系女子って奴だな。」
「別に襲わんわい。」←
―――彼は少しマセているのかもしれない。
…
しかしその瞬間――――
「オーイキル坊!!!
オマエのパンツ、洗濯機の上に投げられてたぞ〜〜ッッ!!!！」
静寂の中、暖簾の奥から野太い声が響いてきた。
声の主は言わずも分かり、
いち早く反応した私の『共犯者』さんは
「オイジジイ!!??
それ持ってくんな―――――――ｯｯｯ｣
突然の羞恥に耳まで真っ赤になる。
血相を変えて大声で叫ぶも虚しく、
店主さんは風呂前の格好で暖簾を潜ってきてしまった。
…一瞬にして場が凍る。
「ほら！持ってきてやったぞ!!!!
…まぁこの礼にめぐさんにワシのカッコ良さを
伝えてくれても――――――――
ぁ」
1枚の布が床に落ちた。
二人は顔を青褪める。
一人は自分のパンツを見せつけられて慌てふためき
一人は、もう一人の少女に“見せてしまった”ことを焦った。
私は一言、言う。
「ふーん」
それは禁断の――――
店主の隠してた部分への率直な感想だった。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
