【まふまふ】猫が2人

cat28 ページ30

〜真冬said〜




沈黙が長く続いた
二見は本を読んで俺はスマホをいじる

まぁ沈黙なんて俺はどーでもいいし、コイツも気にしてないだろ



「あ、そうだ」

『...何？』



少し遅れて二見が口を開く

そして、俺はある事をふと思い出した



「この前の事、お礼言うの忘れてた」

『...』

「ありがと、二見」



気乗りはしなかった

だけど二見には迷惑もかけて、「ごめん」と謝らせてしまった

それに、コイツにはお礼も言わないとって思ってたし...


ん...？でも何でコイツ...目を見開いて...



『えっ...今名前呼んだ？止めて、気分悪くなる』

「はぁ！？」



そこかよｯ！！！

名前ぐらい呼んでもよくない！？
気分悪くなるって...さすがに悲しくなるわ！



「人がせっかくお礼言ってんのにソレはねーだろｯ！！」

『頼んでないし...まずアンタに名を呼ばれる覚えない』

「なｯ...ホントお前ムカつくｯ！」

『勝手にしてよ...というかもう話しかけないで、アンタに関わると面倒な事しかない』



ココアをのんきに飲む二見
全く俺と目を合わせーよしないのは相変わらずで何ともコイツらしい

コイツとの口喧嘩も恒例になってきて度々ムカつく
猫みたいにマイペースだし、何もかも読めない

何度も言うけどホントにムカつく！









........まぁ、でも...









「もう少しぐらい話してもよくね？」

『アンタと話すことない』

「コイツｯ...」









こういうのも悪くないかもね

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