【まふまふ】猫が2人

cat23 ページ25

〜真冬said〜



「お前いつもココにいるの？」

『たまにね...嫌な事があってり1人になりたい時はココに来てる』

「ふーん...」



それから数分

だいぶ落ち着いた俺は部屋にある椅子に座ってゆったり
改めて周りを見ると壁には本や資料でぎっしりの棚で埋め尽くされていて見てるだけで頭が痛くなりそうだった



『私、昔から本が好きでさ...小中学の時も図書室ばっか行ってたんだよね』



いきなり口を開く二見
どこかを眺めながら言う彼女は少し悲しそうに見えた



『本を読んでると嫌なことを忘れられて楽になる。だから、うさみんにも言えない事はココで
解決するようにしてる』



「まぁ普段は保健室だけどね」と付け足す二見
さっきまで悲しそうと思っていたら、いつの間にか優しく微笑んでいた

......コイツ、笑うん事出来るんだ...



『...使っていいから』

「はぃ？」

『アンタもココ使っていいから。嫌な事があったらココに来て落ち着くまでいればいい』



彼女の発言に目を点にした



「俺にとっては保健室の方が楽なんだけど...」

『でも向こうだと他の生徒も来る。コッチは絶対来ない』

「いやまぁそーだけど...」



相変わらず目は合わせようとしてくれないけど、彼女目は真剣そのもの
俺はそんな目に偽りが無いことはわかっていた
...だから......



『はぁ...ならいいよ。ただ提案しただけ______』

「いや...」

『？？』

「使わせてもらうよ。ココ」

『...そう』



今の俺が信用出来るのはうさみんとコイツだけ
だからと言って全部信じるわけじゃない

でも2人の前では素でいられる。人生が楽しいと思えるんだ...



「つか、そんなに俺の事心配してくれてたの？」

『は？』

「あれ〜？人に興味ないんじゃなかった？ｗｗ」

『黙れ猫かぶり』

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