森本刑事の恋愛日記７【完】

吉報 ページ25

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高橋「あああAちゃん、あんまり無理しないで」

『大丈夫です、少しは運動しないと』





私はついに、臨月を迎えた。


重たいお腹は、もちろん不便なことはあるけれど。






お仕事はお休みしたら？とご提案をいただいたけど、何かあったら家より研究室の方が病院に近いし、朝顔先生もいるし、家に1人でいるよりは、なんて気軽な理由で未だ働かせてもらっている。



もちろん今まで通りとはいかず、負担をかけてしまっていることもたくさん。



絵美先生もこの間ご出産されたから、私もそろそろなのかなぁと思いつつ、何も起こらないでくれと祈る気持ちも半分。










午前の解剖を終え、その後のミーティングも終え、研究室で各々が各々の仕事をし、まったりしている時だった。









………………………あ、きたかも。



………あ、……いた、痛い………









お腹が痛み、思わず座り込んだ。





研究室の奥で片付けようとしていた飲み終えたコップが自分の手から擦り落ちる。



ガラスじゃないから幸い割れなかったけど、ガシャンとした音は他の人にも聞こえていたようで。







朝顔「Aちゃん」

『うぅ、いた……！』

朝顔「！………光子ちゃん！産婦人科に電話！」

光子「え……はい！」






デスクの方へ叫んだ朝顔先生と、事を察し駆けつけてくれた高橋さんに肩を支えられて立ち上がる。




研究室の方へ戻れば藤堂先生が車椅子を用意してくれていて、皆さんの支えを借りてずしんと腰を落とした。








丸屋「森本さんにも連絡しないと」

高橋「俺します！」

『痛い……！』

光子「頑張れA！」

朝顔「頑張って、もう少しだよ！」





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