検索窓
今日:8 hit、昨日:18 hit、合計:325,454 hit

その3 ページ46

*







「え?なんて?」


私の突然の発言に、中島選手は目をぱちくり。





「いや.....だから、西川...選手」



そんな当たり前と言えば当たり前の反応に、だんだん私も恥ずかしくなってきて。

うん、遥輝が?と相変わらず分からないといった表情で聞き返す中島選手。




...もういい。
この際どうにでもなれ。







「西川選手...彼女とかいたんですか?」

「は?...なんで?」

「.....べ、別に何もないんですけど」



あからさまに動揺する私に、中島選手はさらに不思議そうな表情を見せる。









「あー!そういうことね」



かと思えば、一人で納得しだす。そして、どこか嬉しそう。









「あれやろ?遥輝のこと好きになったんやろ」

「ちっ、違いますよ!」



条件反射とかいうやつなんだろうか。
正直図星なのに咄嗟に否定してしまった私。

ほんとに?とジトーッとした目で中島選手は私を見る。






「.........違くないです」



小さく呟いたつもりなのに、それは彼に聞こえていたみたいで。

「可愛いなー」なんて笑いながら私の頭を少々乱暴に撫でてきた。



「やめてください」と少しだけ不機嫌気味に言ってみたら、案外あっさり止めてくれた。





「彼女はおらんと思うけど」

「でも.....」






ピコンッ





私の言葉を遮るかのように、突然中島選手のであろうスマホから着信音が流れ出した。





「...遥輝からや」

「え?」



「ちょっとゴメン」と自身のスマホに目を移す彼。



さっきのことが関係しているのか何なのか...何故か私がドキドキしていた。









「なぁ」




視線は手元に向けたまま中島選手は私に声をかけた。





「あと何分くらいで仕事終わりそう?」

「30分くらいですけど」







私がそう言えば、今度は視線を私に向けてきて、





なんというか.....そう。




まるで悪ガキがイタズラを仕掛けるときのような顔で、私にこう言うのだった。








「りょーかい」





けれど、私にはそのニヤニヤ顔の意図が全く見えず。

ただただクエスチョンマークを浮かべるだけだった。



*

その4→←その2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (130 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
554人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー!スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です!ファンフェス近いですねー!梓さんは見に行かれますか? ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか?北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください!ついでに、札幌ドームで野球見ていってください!(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜?(笑) 羨ましい! 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年10月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。