その4 ページ27
*
「遥輝さんは___」
なんて揺さぶりをかけて探ってみようとしたけれど、
まるで意味がなかった。
Aは珍しく大きな声をだし、危うくグラスを落としそうになる。
まるでその姿は挙動不審。
(苦手苦手言ってるけど、絶対そんなことないやろ...)
「慎吾くん?なんかありましたか?」
慎吾くんって呼んでいるのに、敬語は抜けず、なんともちぐはぐ。
「敬語とってええよ」
「いや、それはさすがに...。無礼ですよ」
そんなAの言い分に思わず吹き出す。
今日気づいたこと。Aは意外とネガティブ。
「選手としてじゃなくて、友達としてのお願いやから」
「...わかりました」
「わかりました?」
「いやっ!えっと...。わかった...」
今日気づいたこと。その2。
Aは意外と押しに弱い。
こんなAの一面を遥輝さんは知っているのだろうか?
「ねぇ、慎吾くんはなんで私の仲良くしてくれるの?」
Aは真剣な顔でそんなことを聞く。
「え?なんで?」
「...ごめん、なんか変なこと聞いちゃったね。気にしないでください」
「さぁ?なんでやろうな?気付いたら会いたいって思ってたから。Aさ、もう一年早くトレーナーなって欲しかったな」
「え、どうして?」
「そしたら毎日会えたから。...好きなんかな?Aのこと」
「冗談やめてよ...」
Aは恥ずかしそうに下を向く。
多分、これは照れてる。
(冗談やないんけどな...)
こんな可愛い姿を遥輝さんは見たことがあるのだろうか。
(このまま遥輝さんに黙ったままで良いんか?)
いや、良いはずがない。
伝えなきゃだめだ。
選手とトレーナーの三角関係。
ええやん、なかなか楽しそうだ。
戦おうではないか、正々堂々と。
どうやらそんな俺の気持ちは声に出ていたらしく、
何と戦うの?なんてAは首をかしげている。
「秘密」
俺はそう言って、Aの頭をがしがしと撫でた。
もうっやめてよ、とAは笑っている。
この笑顔を俺だけのものにしたい。
絶対に。
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梓(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー!スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です!ファンフェス近いですねー!梓さんは見に行かれますか? ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか?北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください!ついでに、札幌ドームで野球見ていってください!(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜?(笑) 羨ましい! 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2017年10月30日 22時