・すたーとだっしゅ その1 ページ24
*
「しんごー」
そう後ろから声をかけてきたのは誠司さん。俺の肩に腕を乗せてきた。
例のゴキブリでも忍ばせてるんじゃないか、とびくついたことは秘密にしておこう。
「飯行かん？」
ガキみたいなイタズラではなくて少々安心。
まぁいつもだったら頷いていたんやけど、
「あー、すんません。今日用事あんで」
「用事？なんのや？」
「いろいろ」
「もしかして日ハムのトレーナーちゃんと？」
思わず誠司さんの顔を凝視してしまう。
(え？なんでや？なんでこの人知っとるん？)
「.....誰から聞いたんすか？」
「そんなん誰からでもいいやろ」
絶対坂本さんだ。あの人、人の情報ぺらぺら話すし。
「彼女と会うならしゃーないな」
ニヤニヤしている誠司さんの頭をはたきそうになるが、ギリギリセーフ。
まぁ、一応先輩やし。
「彼女ちゃうんで」
「そうなん？じゃあ慎吾の片想いやな.....」
がんば、と肩をポンポンとされ今度はど突きそうになるが、もちろんセーフ。
俺も大人になった、ということやな。
「じゃ、頑張れよー」
と、手を振りながら俺の前を通っていく。
誠司さんの行く先には菅野さん。どうやら新しい的を見つけたようだ。
(すんません、よろしくお願いします...)
一応、菅野さんに向かってそう謝っておく。もちろん、伝わってはいないのだが。
さぁ、俺だって人のことを考えている暇はない。
スマホを開いて、成瀬さんとのトーク画面を確認する。確かにそこには、待ち合わせ場所と待ち合わせ時間が書かれている。
今日気持ちを伝えるのか、それとも、ただ仲を深めるだけなのか...。
全くノープランやし、そもそも遥輝さんに言わなくていいのか全然わからんけど、
どちらにせよ、これはチャンスやから。
「よし、行くか」
どうやら俺は、どうしようもなく彼女に惚れているらしい。
*
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梓(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー！スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (
レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です！ファンフェス近いですねー！梓さんは見に行かれますか？ ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか？北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください！ついでに、札幌ドームで野球見ていってください！(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜？(笑) 羨ましい！ 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2017年10月30日 22時
