・現状報告 ページ20
*
空港のベンチ。
北海道行きの飛行機を待っていたとき。
「どうやった？昨日」
卓さんが俺の隣に座る。
「なかなか大変だったんすよ？...Aぎゃん泣きするし、」
「A？」
あ...、やっちまった。
卓さんはニヤニヤしながら俺を見る。
「つまりは名前で呼ぶほど仲良くなったわけと」
「......そういうことっすかね」
「で？泣いたってどういうこと？」
興味津々といった表情の卓さん。
これはAのためにも言わない方がいいやろ
そう考えた俺は口を閉ざしていたのだが、
「え、なに？もしかして遥輝が泣かしたの？」
「いやいやいや、違いますよ」
「じゃあ、なん？」
こうなってしまったら、もうしょうがない。
卓さんは超がつくほど頑固でしつこい。
だから、
答えない、というわけにはいかなかった。
・
・
はははっと満面の笑みの卓さん。
.....この人、完全に面白がってるやろ。
「良かったやん。それで仲良くなれたんやろ？」
「他人事だと思って馬鹿にしてません？」
「してねーよ？俺は誰よりも遥輝のこと応援してるんやから」
そんな顔で言われてもな...。
未だに卓さんの口元はにやついている。
突然、スマホが鳴り出す。どうやら、それは卓さんのようだった。
「そしたら随分成瀬ちゃんも柔らかくなったやろ？」
卓さんは席から立ち上がり、そう言った。自然と俺は見上げる形になる。
「..........まぁ、そうですかね」
「なん？その間は？」
卓さんはそう言い残し、スマホを耳に当てた。
どんどんと離れていく背中を見ながら、ふぅと息をつく。
柔らかくなったかどうか、と聞かれればもちろん首を縦に振る。
だが、凄く、と言われれば微妙なとこだ。
おはよう、A。
今日の朝、ホテルでそうAに告げると、
みなさんがいる前では止めてください。
顔をしかめて、そう言われた。別に誰かに聞かれてたわけではないと思うのだが。
一体昨日の素直さはどこに行ったんや？
俺は、ただただ苦笑いを浮かべていたと思う。
まぁ、もちろんAと呼ばせてもらうが。
彼女を攻略するのは、なかなか大変そうだ。
*
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梓(プロフ) - みやさん» 死ぬほど行きたかったんですけど、用事があって行けないんですー！スカパーにも入ってないので、色々と諦め気味です(笑) (2017年11月23日 20時) (
レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 了解です！ファンフェス近いですねー！梓さんは見に行かれますか？ ちなみに私はGYAORAで見ます(笑) (2017年11月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - みやさん» 選手の名前言っちゃうと住んでるとこ特定されちゃうんで言えないです(笑)他県に住んでいるんですか？北海道寒いけど良いとこなんでぜひ来てみてください！ついでに、札幌ドームで野球見ていってください！(笑) (2017年11月23日 16時) (レス) id: 884c868c1e (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 誰とあったんですか〜？(笑) 羨ましい！ 北海道にいきたい(笑) (2017年11月23日 13時) (携帯から) (レス) id: 91f229b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓 | 作成日時：2017年10月30日 22時
