【小説】”普通”の高校生になるはずだった。

第15話#取り引き現場へ ページ17

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ｻﾞｰｻﾞｯｻﾞｰ
無線から声が聞こえる。


風｢脂楽さん、白川さん、今給黎さんが4階に来たので、そろそろ行動に移ってくださいー。｣


華｢取引現場には銃を持った奴らが大量にいるから、気を付けて。｣


藍｢おっけー。…じゃあ行こっか。｣


賢｢道中気をつけろよ。奴らがどこに潜んでいるか分からないからな。｣


二｢り！｣


6人は慎重に取り引き現場へむかう。
そして特に何事もなく4階へ着いた。


二｢誰も居なかったねー。｣


賢｢流石だな。完璧に始末してある。｣


亜｢あら、ここの扉パスワード式ね。どうするの？｣


奏｢うーん、力ずくで開けられないかなー？｣


藍｢いやぁ、流石に無…理…!?｣


ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
扉から大きな音がして全員が扉の方を見ると…


なんと陸がこじ開けていた。


敵｢う、うわぁ!?扉が開いたっ!?｣


敵｢クソォ…おいお前ら、こいつらを始末するぞ！｣


ターゲット達が一斉に銃を構える。
しかし、相手が撃つ前に藍、賢人、奏太が額を撃ち抜いていく。


賢｢ふっ…遅いな。｣


藍｢陸とニーナは逃げようとしてる奴をお願い！｣


陸｢…分かった、頑張るっ！｣


敵｢に、逃げるぞ!…おいお前！どけ！｣


二｢ヤダ。｣


ニーナがターゲットに攻撃し動きを鈍らせると、後ろから賢人によって撃たれ倒れる。


二｢賢人ナイスー！｣


賢｢まだ油断するなよっ！｣


二｢はーい。｣


6人は協力して敵を倒していく。
数分後にはターゲットは残り1人になった。


｢きゃぁっ!!｣という悲鳴が聞こえ振り向くと、亜沙花を捕まえて頭に銃を向けるターゲットの姿が。


奏｢っ!?亜沙花さん!?｣


咄嗟に銃を向けたが、敵はニヤニヤと笑いながら話す。


敵｢お前らの仲間を撃たれたくなければ今すぐ消えろ！そうしたら命は助けてやる。｣


奏｢くっ…。｣


敵｢よく見たらこの女綺麗だからな…。｣


亜｢あらそう？とても嬉しいわ。｣


亜沙花は妖艶な微笑みを浮かべてターゲットの方へ振り向く。


敵｢な、なんだよ急に…。｣


すると…
毒が塗られたスティレットネイルを頸動脈にめり込ませていく。


敵｢ぐ…うぅ!?｣


亜｢貴方もいい男よ…息の根を止めたくなる程に。｣


しばらくし、ターゲットは意識を失った。


藍｢わざと敵に捕まり始末する…なるほどね。｣


亜｢ふふっ、では取り引きの品を頂いていきましょう。｣


陸｢重い物、オレ、運ぶ。｣


二｢よーし、早く行こー！｣

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