文豪から愛しい貴女へ III

愛娘よ　<広津柳浪> ページ11

月瀬さんリクエスト

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「A、明日は誕生日だな」

そう言われてカレンダーを見る

「お父さん……よく覚えていたね」

「勿論、大切な娘の誕生日は覚えている」

私はポートマフィアで十人長をしている

私の父は百人長

「爺さんはAさんにぞっこんだよな」

「……」

銀さんもコクリと頷く

父は普段は冷静沈着

昔、父が黒蜥蜴故に襲撃されて私が命の危機にあってからは成人しても心配ばかり

ポートマフィアに入るのも反対されていた

「……何が欲しい？」

そう言われて私は三人を見る

「……皆さんと一緒に祝ってほしいです……なんて迷惑ですよね」

そう言うと三人は目を合わせてから私を見る

「Aが望むなら」

「折角だし豪華に祝おうぜ！」

「……兄さんも誘う」

翌日、ポートマフィアの遊撃隊で私の誕生日会が祝われた

「本当にこれで良かったのかい」

お父さんにそう言われて私は微笑み

「……本当はお父さんと過ごせて嬉しいの。それに最近の私は此処(遊撃隊)が大好きだから」

そう言えばお父さんは私の額に接吻を落とす

仄かに香る煙草の匂いは懐かしく、大好きな香りだった






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広「リクエスト感謝する。親から見て娘が可愛いのは当たり前だろう？」

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