兄妹で歌ってみた５【歌い手】

事故 ﾘｸ* ページ34

ひきフェス楽屋にて。



坂「ちょ、Aこっち来て！」

『なになにそんなに手引っ張って(笑)』


開演まではまだまだ時間があり楽屋でぼーっとスマホを触っていた私の手首を突然引っ張ってきたハイテンション坂田さん。

連れてこられたのはソファで、苦笑いしながらセンラがこの光景を眺めてる。


坂「さっきセンラとこちょこちょしてどっちが耐えれるかやってて俺勝てたからAもやろ！」

『2人でなにやってんの(笑)』

セ「こいつのやり方変やからちょっと見てみてや」

『別にいいけど…笑』

坂「笑ったら負けやで！いくで？」


さかたんが背中に回って私のみぞおちの下手を回す。


『え…？笑』

セ「な？この時点でやり方おかしいやろ？」

坂「センラこれで1発で笑ってんで！」

セ「意外と擽ったいねんって笑」


さかたんはみぞおちのに入れられた手にきゅっと力を込める。


『あッ…！』

セ「……」

坂「え、くすぐったくないん？」


自分でも思わぬ声が出てしまったことに対して驚き沈黙する。さかたんは「おっかしいなぁ」と呑気そうに呟いた。


そ「坂田、お前Aになんて声出させるんだよ」

坂「怖い怖いそらるさん怖すぎ！なんでそんな怒ってるんスか！しかも地味に笑ってるし！」


お兄ちゃんもお兄ちゃんで怒るなら真面目に怒ってよ…

声を出してしまったことよりそれに対しての反応の方が恥ずかしくて楽屋の隅っこへ。


セ「さっきのは坂田が悪いやろ(笑)」

坂「え！なんの話？！」


純粋なさかたんは何にも気がついてないそうで、頭にクエスチョンマークを浮かべながら怒られてる。


その様子を見ていたまふが私の頭の上にポンっと何かを置いて行ったけど、それどころじゃないからありがとうも言えず。

その後、何も知らずやってきた天月くんに「何和菓子頭に載せてるの？」と笑われたのはまだ記憶に新しい。


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リクエストありがとうございました！
兄妹シリーズには珍しく少し際どいお話でした(笑)






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