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「殺され、かけた…?」
「その場に居合わせていた人に聞くところ、君は爪で引っかかれた。けれど、君が反射的に少しでも距離をとったからか、助かった」
「……そうだとしても、私は彼に会いたいです。本当かどうか、ちゃんと確かめたい…」
「だそうだ。芥川君、いいね?」
「はい」
一通り話終えると、エリスがAの方に走り腕を掴む。
「お絵描きの続きよ!A!」
「A君、しばらくしたら迎えに行くからね」
Aは分かりましたって答え、エリスと共に部屋に戻っていった。芥川は咳をしたあと、森に聞く。
「人虎は殺すべきですか」
「戦うのは構わないけれど、殺すのはダメだ。とりあえず、A君を
「御意」
森は椅子に腰掛け、満足そうに微笑む。
「いい拾い物をしたね」
「首領」
扉が開き、初老の男が入ってくる。黒いコートにショールを巻き、片眼鏡をかけている。名を、広津柳浪。武闘派組織、黒蜥蜴の百人長である。
「広津さん…何かな?」
「部下に倉庫街を監視させていまして…。人虎が現れたとのことです。身を隠していましたが、既に気づかれております。そして、芥川君を出せとのことです」
「やれやれ。時間も守れないとは、困った虎君だ。芥川君、どうする?時間まで待たせるかい?」
「否、今すぐに行きます」
「そうかい。A君!」
森が大きめの声でAを呼ぶと、Aはエリスにごめんねと謝りながら出てきた。
「すまないね。思ったより相手が早く来てしまった。芥川君は今から行くが…大丈夫かい?」
「は、はい!」
「よし、芥川君。彼女を守ってくれ。頼んだよ」
二人はそのまま部屋を出ていく。そして、広津がふと尋ねる。
「先程の話は、全て事実なのですか?」
「まさか。命を落としかけたことは本当だけれど、本当に人虎君が殺そうとしたのかは知らない。これも、彼女をこちら側に引き込むためだ」
「では、懸賞金をかけた
「いいや、流石にバレてしまうからね。ただ、人質はいても、困らない。それも、記憶が無いなら、尚更さ」
森はくすくすと笑う。広津は何も言わず、ただ立っていた。
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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です!ありがとうございます! (2018年1月29日 7時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます! (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります!笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arena | 作成日時:2018年1月11日 21時