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舞台はヨコハマ。孤児院を追い出され、街を彷徨っていた中島敦は、荒事を専門たまする武装探偵社の社員、太宰治に救われる。
敦は、無意識に白虎に変身してしまう異能力者。区の災害指定猛獣とされている上に、なぜか、闇市で七十億の懸賞金をかけられてしまう。
そのため、ポートマフィアに狙われたりなど、不幸が重なっていたが、何とか切り抜けた。
そして、ある平和な日のこと____。
「敦君、聞いてみたかったのだけれど、一人っ子なのかい？」
「いや、双子のお姉さんがいます」
「姉？そいつも、虎の異能者なのか？」
「多分、違います。僕が虎化しても、彼女はならなかったので」
探偵社がよく利用するカフェ、『うずまき』には、太宰治と、同僚の国木田独歩、そして、敦がいた。『うずまき』は探偵社と同じ建物内にあるため、社員はよく訪れるのだ。
「お姉さんか〜。どんな人？」
「僕と違って、とても勇敢な人です。僕を院長から守ってくれたりしたんです。あと、とても明るくて優しいです」
「容姿は似ているのか？」
「国木田君、気になるの？」
「ただ聞いてみただけだ！！」
二人の小競り合いに苦笑いしながら、敦は姉____Aのことを思い出した。
「僕とそっくりなんです。僕は右側の髪が長いじゃないですか？彼女は、左側が長いんです。年下の子に切られた時、私も同じにするなんて言って、自分で切ったんですよ」
「すごいね…」
「綺麗なロングヘアだったので、僕、最初叫んでしまったんですよ…」
「いい姉だな。……仕事の時間だ。俺は先に戻る。金は置いていくからな」
「分かりました」
国木田はお釣りなしの金額を机に置き、店を出て行った。敦は冷えかけている珈琲を一口飲んだ。
「敦君、お姉さんは今どこで何をしているの？孤児院？」
「いや、その……」
口篭る敦に、太宰は頭の上にハテナを浮かべた。敦は軽く深呼吸して口を開く。
「病院に、います。僕が追い出される前日から入院していて…。今からお見舞いに行くんですけど、付いてきてもらえますか？紹介をしようと思ってたので…」
「…いいよ。どんな人か気になるしね。早速、行こうか」
「はい」
二人は国木田が置いていったお金と自分たちの分のお金で支払いを済ませ、店を出た。太宰はちらりと敦を見る。酷く悲しそうな表情だ。太宰は悟った。
(敦君、彼女を怪我させたのだろうか)
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arena(プロフ) - あかりさん» 無言参加失礼しました…。読んでいただいて光栄です！ありがとうございます！ (2018年1月29日 7時) (
レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！ すごい面白いです これからも頑張って下さい！ (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - ちゅうや大好きさん» ありがとうございます！ (2018年1月28日 13時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅうや大好き - すごく面白いです (2018年1月28日 12時) (レス) id: 2184bb70c3 (このIDを非表示/違反報告)
arena(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます。自分の作品の内容を忘れてしまう馬鹿ですが頑張ります！笑 (2018年1月22日 0時) (レス) id: eb7b6b7134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：arena | 作成日時：2018年1月11日 21時
