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49 轟side ページ50

村山の後ろから、関と古屋が合流した。俺の彼女がいるということに関は驚きを隠せていない様子だった。それを見たAが少し笑っていたので、そんな彼女をみて俺も釣られて少し笑った。

村山とAが会話しているのを横で聞いていると、彼女は俺と村山の関係が気になっていたようだった。そして、彼女が納得したところで俺は村山に話しかけた。





「おい、村山。俺はいいけど、Aだけは巻き込むな。あと、そいつらと同じグループの奴らが昨日俺に絡んできたわ」


「"さん"な。__それは悪かった、二度と巻き込まねぇよ。え、轟ちゃん絡まれてたの?………ま、怪我するような相手じゃねぇか」


「じゃあ、俺とAは帰るから。早めに片付けとけよ」


「分かってる。……ん、じゃーね」






村山に強い眼差しを向けて、Aを巻き込まないように、それと早く片付けるようにと強く言っておいた。村山は俺と目を合わせて察したのか、数回頷いていた。一方的に別れを告げ、Aの手を引いてその場を去る。





『洋介、来てくれてありがとう。どうやってナイフ落としたの?』


「どういたしまして。___ああ、ただの石。投げて当ててそれで落とした」


『なるほどね。あ、そうだ、用事って何だったの?』


「喧嘩売られたから、買ってきた」


『ああ…』





途中でAに質問された。一つ一つ答えると彼女は納得したように頷いていた。俺のAに手を出したから、喧嘩を売られたも同然だ。Aに手を出すのは、俺に対しての宣戦布告として捉えている。

他愛もない話をしながら、彼女を無事に家まで送り届け、一人で帰っていると、バイクの排気音が背後から聞こえて、俺の横で止まった。





「よ、轟ちゃん。さっき片付けてきたから、念の為報告ね。彼女ちゃん、送ってきたの?」


「ああ。さっき、送ってきたとこだ」


「ふーん、ご苦労さま。……じゃあ、そういうことで。ちゃんと片付けたから怒んないでね、ほいじゃ」




村山は片付けてきたと、報告をしに来た。Aを巻き込んだし、俺が強く言っておいたから態々来たんだろう。あの程度の相手だと村山もすぐ片付いたみたいた。そう言うと村山はまた排気音を鳴らしバイクで去っていった。

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可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» どういたしまして´`*! (2022年10月24日 18時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ありがとうございます。またチャレンジしてきます! (2022年10月24日 17時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» それは良かったです´`*はい、プロフコピーで大丈夫かと!念の為検索できるか確認してきたので、大丈夫だと思います!◎ (2022年10月24日 16時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ハイ(//∇//)しかもまたお話更新で、朝から気持ち上がりました⤴︎ありがとうございます♡あと、Twitterお邪魔したいのですが見当らなくて…プロフ記載をコピーで大丈夫ですか?そちらの洋介さんも読みたくて(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年10月24日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» 確かに、こんな助けられ方するならいいですよね´`*最初は村山さんに全て助けてもらおうと思ったんですが、ここは轟に助けてもらった方がいいかなとおもってそうしました!そして村山さんには受け止めてもらう係になってもらいました、ときめきますよね❀. (2022年10月24日 0時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:可愛。 | 作成日時:2022年9月29日 14時

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