22 過去編 轟side ページ23
その日はまた、外見だけで判断する面倒な不良達に囲まれて、いつもの如く不良達を倒していた時のこと。少し遠くから走ってくる音がして振り返ると、華奢な女が俺に強引にハンカチと絆創膏を渡してきた。
怪我をしたとでも思っているのだろうか。
『あの…手……これ使ってください。…失礼します』
手を見ると不良達の返り血だと思われるものが付いていて、ああこれの事かと一人で納得していた時にはもう彼女は走って向こうまで行ってしまっていて、手元にあるハンカチをまじまじと見つめた。
一週間後同じ場所をふらりと通っていたら先週の女がいて、背後から声を掛ける。
「これ、俺怪我なんてしてないからコレ要らねぇ。…あと、お前みたいな女が治安悪いとこ歩かない方がいい、大通り歩くか、明るいうちに帰れ。じゃな」
『え、怪我してなかったんですか…。強い。……分かりました、親切にありがとうございます。あ、ちょっ……お名前聞いてもいいですか？』
「轟洋介」
もう会うことはないだろうと踵を返したまま名前を言ってその場を去った。この時は単純に変な女だなと思った。
また一週間後、一週間後とその女とばったり会うことが多くなり、それなりに話し掛けられるので俺もそれに対して答えていると、また別の日に急に告白された。
『私、轟くんのこと好き。…良かったら付き合って下さい』
「……よろしく。その代わり俺の邪魔はすんなよ」
今のところ邪魔じゃないから、まあ面倒になれば捨てればいいだろう。
……それからというもののデートの誘いが来るが、俺の気分が乗らないため全部却下していく。それからはパタリとデートの誘いは来なくなった。
その間村山にまた喧嘩を挑んだり、派手に他校とやり合ったりしても彼女は深く聞かず、手当てをしてくれたりした。俺が一人の時に話し掛けられるぐらいだ。
村山達から学ぶこともあり、辻や芝マンとも仲間と言えるようになってきた。
一番迷惑掛けたのは、俺の生半可な気持ちに付き合わせて振り回してる彼女だな、と思い申し訳なく感じた。来る日も来る日も、文句のひとつも言わず、話したり、手当てすれば、詮索せずキッパリと帰っていく。
何も言わず、俺のことをひたむきに支えてくれているんだな。と、その事に気がつくとどうにもムシャクシャしてその場にあった小石を強く投げた。
彼女に謝っても仕方の無いことなのでこれからは態度と行動で示していくしかないなと、まずは彼女をデートに誘った。
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可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» どういたしまして´`*！ (2022年10月24日 18時) (
レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ありがとうございます。またチャレンジしてきます！ (2022年10月24日 17時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» それは良かったです´`*はい、プロフコピーで大丈夫かと！念の為検索できるか確認してきたので、大丈夫だと思います！◎ (2022年10月24日 16時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - ハイ(//∇//)しかもまたお話更新で、朝から気持ち上がりました⤴︎ありがとうございます♡あと、Twitterお邪魔したいのですが見当らなくて…プロフ記載をコピーで大丈夫ですか？そちらの洋介さんも読みたくて(๑˃̵ᴗ˂̵) (2022年10月24日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
可愛。(プロフ) - 小松ミナさん» 確かに、こんな助けられ方するならいいですよね´`*最初は村山さんに全て助けてもらおうと思ったんですが、ここは轟に助けてもらった方がいいかなとおもってそうしました！そして村山さんには受け止めてもらう係になってもらいました、ときめきますよね❀. (2022年10月24日 0時) (レス) id: fdd7cf983f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：可愛。 | 作成日時：2022年9月29日 14時
